「愛」の力、武将隊が結成10周年 甲冑新調し米沢市長訪問

2020/10/21 08:56
新調した甲冑を身に着ける直江兼続。右は以前まで使用していたもの=米沢市役所

 鎧兜(よろいかぶと)を身にまとって武将に扮(ふん)し、本県の観光をPRする「やまがた愛の武将隊」が結成10周年を迎えた。一時は存続の危機にもひんしたが、県内外のファンの熱い応援に支えられ、米沢市を拠点として活躍を続けている。20日、甲冑(かっちゅう)を新調した直江兼続ら5人が市役所を表敬訪問し、新型コロナウイルスの影響で観光PR活動が困難な状況となる中、今後の活動について決意を語った。

 愛の武将隊は大河ドラマ「天地人」が放送された翌年の2010年7月、置賜3市5町でつくる山形おきたま観光協議会が「山形おきたま愛の武将隊」として組織した。当初は素人による手探りの活動で、演劇やダンスの講師を招いてパフォーマンスを一から勉強するなど奮闘。メンバーの加入離脱を繰り返しながら、置賜地域のイベントの他、名古屋市や熊本市など県外まで“出陣”し、演舞などで置賜の魅力発信に取り組んだ。

 14年に展開された大型観光誘客事業・山形デスティネーションキャンペーン(DC)を最後に行政の支援が終了し、解散することになっていたが、全国の武将隊ファンから存続を望む署名が寄せられた。県の支援の下、活動エリアを県内全域に広げた「やまがた愛の武将隊」として復活。県内のJAと連携して農産物をPRする機会なども増え、「さくらんぼ体操」を武将が踊るギャップの面白さなどが話題となった。

 サムライと言えば外国人からの人気が絶大。山形空港に到着する台湾チャーター便や、酒田港に寄港したクルーズ客船の出迎えなど県の推進するインバウンド事業に欠かせない存在となっている。ところが、今年は新型コロナの影響で3月から活動が激減。毎月、20~30回あった出演はほとんどなくなっている。

 この日、直江兼続はシンボルの愛の前立てが一回り大きくなった新しい鎧兜を披露。以前は大河ドラマの衣装をモデルとしていたが、上杉神社宝物殿「稽照殿(けいしょうでん)」に保管されている実物を参考に、寸分たがわぬ作りになっているという。中川勝米沢市長を表敬訪問した武将隊は「今は苦しい時期が続くが、工夫を怠らなければ観光の灯は消えない。市民、県民が誇れる存在となることを目指して、努力を続けていく」と力強く宣言した。

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