県、DWAT創設へ 災害派遣福祉チーム、避難所で支援活動

2020/10/20 09:09

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 県は地震や豪雨などの災害時に備え、避難所で要配慮者への福祉支援を行う災害派遣福祉チーム(DWAT)の創設を目指す。専門資格を持つ福祉施設の職員などで構成し、高齢者にとどまらず障害者や子どもにも対応できる仕組みとする。来秋にも派遣態勢を整える考えで、災害時に活躍できる人材養成を目的とした研修を来月に実施する。

 DWATは災害派遣医療チーム(DMAT)の福祉版。社会福祉士や介護福祉士、保育士、精神保健福祉士など5、6人程度でチームをつくり、避難所に出向いて支援活動を行う。

 県内では現在、県老人福祉施設協議会などによる高齢者支援の仕組みがあり、県のチームは障害者や子どもを含め幅広い支援を念頭に置く。活動としては▽避難所で支援が必要な人を対象にした巡回や生活相談▽避難所の運営者への環境改善に関するアドバイス▽長期間の避難生活による身体機能低下の防止―などを想定している。

 県は県老人福祉施設協議会、県身体障害者福祉施設協議会、県保育協議会など関係団体に協力を呼び掛けており、来秋にもDWATの派遣母体となる県災害福祉支援ネットワーク協議会を立ち上げる。各団体と派遣要請などに関する協定を締結する予定だ。

 来月に開く研修会には、福祉団体を通じて各施設に社会福祉士や介護福祉士などの参加を呼び掛けている。被災地でのチーム活動、求められる役割などについて大学教授が講義し、災害発生直後から、要配慮者を迅速に支援するまでの基礎知識を身に付けてもらう。

 さらに新型コロナウイルス感染拡大により、避難所運営では3密を防ぐ分散避難など感染症対策をどのように進めていくかが課題となる。全国で自然災害は相次いでおり、県地域福祉推進課は「災害時は要配慮者が長期間の避難生活を強いられ、生活機能の低下や要介護度の重度化などが懸念される」とし、「DWATの仕組みを構築し、感染症対策を含め避難生活中の福祉ニーズにしっかり対応していきたい」としている。

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