プラスチックの分別簡素化 山本製作所(天童)が装置開発、販売

2020/10/18 16:09
山本製作所が開発したプラスチックの材質判別装置「ぷらしる」

 農業用機械・環境関連機器製造の山本製作所(天童市)は、事業所などから出るプラスチックのリサイクルを推進するため、種類を瞬時に判別する装置「ぷらしる」を開発し、販売を開始した。個々の経験に依存しがちな材質判別作業の簡素化を図れる製品。同社はリサイクル関連業者をはじめ「学校現場や自治体での活用により、プラスチックに対する理解の促進にもつなげたい」としている。

 「ぷらしる」はハンディータイプで、プラスチックを読み取るセンサー部分と判別結果を表示する部分で構成。対象物に近赤外線を照射し、反射した光の波形を測定する。この波形データは、機器内に登録されている12種類のプラスチックデータと照らし合わされ、最も近い材質が表示される仕組みとなっている。

 プラスチックリサイクルの現場では、納品や受け入れの際、PS(ポリスチレン)やPP(ポリプロピレン)など、材質の確認作業が必要となっている。一般的には大型の専用機械を使った確認をはじめ、手触りや弾力、燃やしたときの匂いなど個人の経験を基に作業をするケースが多い。持ち運び可能な「ぷらしる」であれば、場所を問わず、誰でも同じ基準で分別することができる。

 関連業者向けに開発した製品だが、行政関係者からは「(環境教育の視点で)学校でも使用できるのではないか」との声も寄せられているという。海洋プラスチックごみが世界的な問題になっている昨今の現状を踏まえ、同社は「『プラスチックは悪』というイメージが持たれがちだが、食品容器や洋服など私たちの生活に欠かせない。『ぷらしる』を通じて適切なリサイクルを進めていきたい」としている。

 価格は98万円。問い合わせは同社ソリューション事業部0237(43)8815。

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