イメージがらり、コインランドリー 県内、店舗数増加

2020/10/18 13:20
エイアンドシーが運営するターン・ウォッシュ!山形北(左)。ツタヤやカフェに併設されている=山形市江俣2丁目

 県内でコインランドリーが増えている。かつては自宅に洗濯機のない学生や若者の利用が多かったが、現在は子育て世代や高齢者の利用が多い。暗くジメジメしたイメージは変わり、明るく清潔な店ばかり。機械性能が向上しているばかりでなく、待ち時間を知らせるウェブサイトがあるなど、利便性も上がっている。

 現代のコインランドリーは幅広いサイズの洗濯機や乾燥機を備え、投入から取り出しまで全て自動でこなす洗濯乾燥機もある。衣料品だけでなく布団も洗える。料金も手頃。利用状況を知らせるサイトを見れば待ち時間が発生しない。

 利用層も変わってきている。小学4年生と幼稚園年中の子を持つ山形市の女性(39)は「子どもの体育着は週末しか洗濯の機会がなく、雨が続く季節は重宝する」。埼玉県から同市に単身赴任中の会社員男性(45)は「単身赴任の身に洗濯機は必要ない。休日にまとめて洗う」と語る。洗濯物を干すのがおっくうな高齢者の利用も多いという。

 全国的に店舗数が増加中だ。本県も例外ではなく県の調べでは、2017年の159店から、18年172店、19年187店と年十数店のペースで増えている。

 TSUTAYA(ツタヤ)や携帯電話代理店を運営するエイアンドシー(山形市)は17年6月からの2年間で「turn.wash(ターン・ウォッシュ)!」計4店舗を開業。生田道昭事業部長は「人件費負担が少なく、経営的には事業を始めやすい」と説明する。本県は共働き率が高く、家事時間を短縮したい子育て世代を中心にニーズが多い。

 ターン・ウォッシュ!山形北はツタヤに併設し、ツタヤスタッフが清掃を担当する。客は洗濯中にDVDを借りたり、隣接のカフェで休んだりして待ち時間を解消できる。生田部長は「今後は機械台数など設備面より、他業種施設との併設で他店と差別化を図る傾向がさらに進むだろう」と見通す。

 本県と宮城、福島両県で「るんるん」を計37店運営する県内最大手「ジェイアイ」(南陽市)の石黒るり子社長は「投資目的で始める人が増えた」と指摘。ただ、機械の更新や修繕、除排雪の費用が負担になるといい「利用は天候に左右され、もうけを出すのは簡単ではない」と警鐘を鳴らす。

 同社の開業費用は1店当たり約4千万円。余計な機能を省き、メンテナンスも自社で賄い徹底的にコストを削り利益を出している。店は清潔感や割引セールが人気を集め、16年から5年間で20店舗を開いた。石黒社長は「生活に洗濯は必要でコインランドリーは今後もなくならないが、このまま増え続けるかは疑問。サービスや清潔度、立地で利用者に選ばれる店が残る」と話した。

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