毒キノコに要注意! 県内で今季初の食中毒発生、他県では死者も

2020/10/17 21:48
群生するヒラタケの中に混じって生える毒キノコのツキヨタケ(矢印)。一つだけ黄色がかっていることが分かる=昨年9月、西川町志津(県衛生研究所提供)

 秋が深まり、キノコ狩りを楽しむ人が増える季節。旬の味覚を堪能する上で注意しなければならないのが、毒キノコによる食中毒だ。県内では過去30年間、1991年と2001年を除き、食中毒が毎年発生している。特に誤食が多いのはツキヨタケとクサウラベニタケで、今季初の事例もクサウラベニタケだった。他県では8月に、毒キノコによる死者が出ており、県食品安全衛生課は「食用かどうかの確証がなければ絶対に食べないでほしい」と警鐘を鳴らす。

 県内の毒キノコによる食中毒件数は12年に14件(患者数46人)で全国最多になって以降、19年まで毎年1~7件(同3~20人)で推移している。今年は今月12日、最上郡の60代男性がクサウラベニタケをナラタケと間違えて採取して食べ、嘔吐(おうと)や腹痛の症状を訴え救急搬送されている。

 過去5年ではキノコ食中毒の原因はツキヨタケが7割以上と最も多く、これに次ぐクサウラベニタケと合わせると約9割を占める。県はホームページで見分け方を啓発しているが、誤食は後を絶たない。

 特徴として、ツキヨタケは軸を裂くと芯の部分に黒や紫の染み、ひだの付け根にリング状の突起がある。ヒラタケやムキタケ、シイタケと似ている。クサウラベニタケは軸の中心が空洞で、細くもろい。食用のウラベニホテイシメジやホンシメジなどと間違えやすい。

 ツキヨタケは群生するヒラタケやムキタケの中に混じっていることもあるという。同課の大貫典子課長補佐は、群生から採った場合は「一つ一つの軸を裂いて染みの有無を確認する必要がある」と話す。

 「塩漬けにすると毒が抜ける」「ナスと一緒に料理すれば食べられる」などは迷信で、煮たり焼いたりしても毒は抜けないという。今年8月には栃木県で、家族が採ってきた野生のキノコを炒めて食べた80代男性が死亡した。大貫課長補佐は「確実に食用と分かるキノコだけを食べてほしい」と話している。

 キノコ採り中の事故にも要注意だ。西川町大井沢の朝日連峰では今月15日、木につかまりながら斜面を降りてマイタケ採りをしていた50代の男性が滑落。右膝の骨を折る重傷を負った。遭難やクマとの遭遇も懸念されるため、県や県警は山に入る際の万全の備えを呼び掛けている。

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