スマート化推進、果物の発信強化 県内農林水産業、次期戦略の策定本格化

2020/10/17 14:12
次期農林水産業元気再生戦略の素案について意見を交わした戦略推進会議=県庁

 本県農林水産業の指針となる第3次農林水産業元気再生戦略(2017~20年度)が最終年度を迎え、県は次期戦略の策定を本格化させている。16日に県庁で開かれた本年度第1回の同戦略推進会議で素案を示し、情報通信技術(ICT)を活用したスマート農林水産業の推進やサクランボを中心とした果物の情報発信強化など、新たな視点から施策を展開する方針を明らかにした。

 次期戦略は今後10年程度を見据えつつ、21~24年度の農林水産業の実行計画として策定する。素案では、主な柱に▽意欲ある多様な担い手の育成▽活気あるしなやかな農村の創造▽魅力ある稼げる農林水産業の追求▽やまがた森林ノミクスの加速化▽水産業の成長産業化―の五つを掲げた。

 農村づくりでは自然災害に強い生産基盤の形成を進めるほか、環境に優しい持続可能な農業を推進し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献する。魅力ある農林水産業の実現に向けては、23年度の本格販売を目指す大玉サクランボ新品種「やまがた紅王」などを中心に本県果樹の産地力を強化するとともに、県産果物の魅力を積極的に国内外に発信するとした。

 推進会議には農業、商工団体の役員ら約30人が出席した。意見交換では、新型コロナウイルスの収束が見通せない現状を踏まえ「国内流通や海外輸出をどうしていくか戦略的に考えるべきだ」といった意見が出たほか、「現行戦略の良いところは引き継ぎながら、今後の施策を展開してほしい」との要望もあった。

 会議では第3次戦略の進捗(しんちょく)も示され、農林水産業を起点とする農業産出額は目標の3500億円に対し、直近の17年で3224億円だった。数値目標138項目に関しては、販売金額3千万円以上の家族経営体数(目標550経営体)が19年度時点で515に上るなど、達成、おおむね達成が全体の7割を超えた一方、再造林率(目標100%)は同年度で64%にとどまるなどしている。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]