白鷹の複合施設、最高賞 木材利用優良施設コンクール

2020/10/17 10:17
町産スギ材をふんだんに使っているまちづくり複合施設=白鷹町

 白鷹町役場や町中央公民館などの機能がある「まちづくり複合施設」が、木材利用推進中央協議会(会長・鈴木和雄全国木材組合連合会長)主催の2020年度木材利用優良施設コンクールで、最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した。町内で生産・加工したスギ材を有効利用し、特徴的なアーチ構造などで広々とした空間を実現している点などが高い評価を得た。同協議会が16日発表した。

 コンクールは木材の利用拡大や特色ある利用を行っている全国の施設を表彰している。内閣総理大臣賞(1点)を含む13点を選んだ。

 複合施設は木造2階建てで延べ床面積は約4500平方メートル。役場の各課や議場、町中央公民館の大会議室、町民ラウンジ、町立図書館などがある。

 町内で伐採し、町内のおきたま木材乾燥センターで乾燥・製材させたスギ材を使い、地元業者が施工した。町産スギ使用量1277立方メートルは施設全体の木材使用量の75%に相当し、構造材から仕上げまで無垢(むく)材を多く使用。雪の重みによる根曲がりで使える大きさが限られる部材も、主に幅12センチ、長さ4メートルの平角材を組み合わせる工夫によりロスなく活用している。

 大会議室などの屋根にアーチ構造を取り入れ、全体に格子状の耐力壁を配置したことで、大空間や耐震性を確保した。施設を複数の耐火構造で区切るなど、防耐火面や避難時の安全確保にも配慮している。旧役場庁舎解体費や駐車場整備費などを含めた事業費は約36億円。

 町企画政策課は「多くの関係者の協力に感謝したい。見学者からは『木のぬくもりや迫力が感じられる』との声をもらっている。受賞を契機に町産材が発展し、産業振興につながってほしい」と話している。

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