ワイヴァンズ、福島に惜敗 68-74、Bリーグ2部

2020/10/13 13:08
〈山形―福島〉第3Q、体を張った力強い守備を見せる山形の鶴田美勇士(右)=天童市・県総合運動公園アリーナ

 バスケットボール男子・Bリーグ2部は第2節最終日の11日、各地で7試合が行われた。東地区のパスラボ山形ワイヴァンズは天童市の県総合運動公園アリーナで福島(同地区)と対戦し、68―74で敗れた。開幕から4連敗となり、通算成績は0勝4敗。順位は同地区で最下位。

 山形は前日に続き、中島良史、和田保彦、上杉翔、河野誠司、クリス・ブレディが先発。シェルトン・ボイキンの体調不良により、外国人選手はブレディのみという悪条件ながら、日本人選手を中心に好守からリズムをつくり、35―35の同点で折り返した。一進一退の展開の中、終盤でもリードを奪って意地を見せたが、最後は要所で3点シュートを沈められるなどし、競り負けた。

 中島が14得点、柳川龍之介が13得点、鶴田美勇士が10得点だった。826人が観戦。次節は16、17の両日、埼玉県の越谷市総合体育館で越谷(同地区)と対戦する。

 【評】山形は第4Q、福島の攻勢を抑えられなかった。高精度の3点シュートに加え、かさんだチームファウルからフリースローを決められるなど、要所で加点を許した。攻撃では最終盤に連係ミスが続き、シュート決定率も低下して反撃の糸口をつかめなかった。

【マッチアップ】激しい守備、チーム最年少泥臭く

 敗北の中にも成長が感じられる一戦だった。ハードな守備から試合のリズムをつくり、流れを引き寄せる。「結果的に負けてしまったが、タフなディフェンスでチームに貢献できた」と話すパワーフォワード兼センター鶴田美勇士。相手外国人選手への果敢な守りで山形が目指すプレーを体現した。

 シェルトン・ボイキンが体調不良で出場できず、外国人選手はクリス・ブレディだけ。劣勢での戦いを強いられたが、福島のチリジ・ネパウェをマークする鶴田を中心に好守で意地を見せた。身長198センチ、体重104キロの体格を生かした力強い当たりで相手の動きを封じつつ、もう一人が加勢するダブルチームを仕掛ける激しい守備を展開。楽なシュートを打たせない粘り強さで接戦に持ち込んだ。

 後半、鶴田の体力の消耗は明らかだった。それでも「全員が必死に守っている。自分だけが手を抜くわけにはいかない」。10得点を挙げながら、数値には表れにくい泥臭い守備での貢献が光った。

 外国人選手の状況が整わない中での痛恨の4連敗。だが、試合内容は確実に改善している。次節のアウェー越谷戦を見据え、チーム最年少の24歳は「やるべきことは変わらない。積極的に体を張り、良いパフォーマンスを実践したい」と前を向いた。

試合の最終盤で出場し、現役最後のシュートを放つ山形の栗原貴宏

第4Q登場の栗原、現役最後のシュート

 日本代表などとして数々の足跡を残した選手が山形の地で引退を迎えた。B1川崎をはじめ、日本バスケのトップチームで長くプレーしてきたスモールフォワード栗原貴宏。今季の山形を引っ張る存在として32歳で加入したが、長引く故障を理由に現役続行を断念した。

 昨季は終盤から山形に期限付き移籍し、計2試合に出場。14連敗中だったチームに貴重な勝ち星をもたらした。今季は山形に完全移籍し、躍動に期待が懸かっていた。開幕後も故障の影響で出場を見送る状況が続いていたが、この日は第4Q残り19秒でコートイン。現役最後のシュートは惜しくも外れたが、会場はこれまでの奮闘をたたえる温かな空気で満ちた。

 試合終了後、引退セレモニーが行われ、栗原はファンを前に「最後にユニホーム姿を見せることができて良かった。大勢の皆さんに見守っていただけて本当にうれしかった」と涙を浮かべた。「これからは一人のファンとしてバスケを盛り上げ、楽しんでいきたい」。こうあいさつを締め、拍手で送られながらコートを去った。

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