香りよし、人気の「くろもじ茶」 鶴岡・温海に自生、協力隊の古舘さん製造

2020/10/13 12:51
香りの良さと飲みやすさで人気を集める「くろもじ茶」

 鶴岡市温海地域の温海川地区に自生するクスノキ科の落葉低木「クロモジ」を使い、地元の地域おこし協力隊・古舘由隆さん(47)がお茶の製造・販売に取り組んでいる。香りの良さや飲みやすさが人気を集めており、「合同会社をつくって雇用につなげたい」と地域活性化に意欲を見せる。

 盛岡市出身で、地元や東京での会社勤務を経て2018年1月に協力隊として着任した。昨年7月に鶴岡市内のキャンプ場整備に携わった際、参加者の1人がクロモジの葉を煮出して作った茶を味わったことが、商品化のきっかけ。興味を持って調べたところ、葉よりも枝を使うケースが多いことを知った。自生地の所有者から許可を得て採取し、細かく切った枝を煮出し用の袋に入れた商品を開発。つるおか大産業まつりや東京での同市の物産展などで販売し、好評だった。

 今年8月にインターネットのホームページ「ばんどりや。」を開設し、「くろもじ茶」として本格販売を開始。乾燥後に粉砕した枝を入れたティーバッグとし、使いやすさに配慮した。ティーカップ用(2グラム入り5個、648円)と急須用(3グラム入り5個、864円)の2種類で、1人で製造しているため、1カ月に販売できるのは計100点ほど。8月は販売開始から4週間ほどで完売しており、3、4点をまとめ買いする人が多いという。

地域の特産品を目指し、お茶に加工するクロモジの枝を採取する古舘由隆さん=鶴岡市温海川

 隣接する菅野代地区の空き家を活用した農家民宿の運営に向け、来秋の合同会社設立を目指しており、現在は庄内町の新産業創造館クラッセ内の加工場「ワークラッセ」で行っているくろもじ茶の製造を、民宿施設でできるようにしたいと考えている。古舘さんは「地域にある素材を生かし、特産品を作りたかった。さらに商品の種類を増やし、若い人が働ける環境を整えたい」と展望を語っている。

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