モンテ猛攻、琉球に3発完勝 2試合ぶりの白星

2020/10/11 11:53
〈山形―琉球〉前半35分、山形のFW南秀仁(中央)がシュートを決め2―0とする=天童市・NDソフトスタジアム山形

 サッカーJ2は第25節第1日の10日、各地で9試合が行われた。モンテディオ山形は天童市のNDソフトスタジアム山形で琉球と戦い、3―0で勝利した。2試合ぶりの白星で、通算成績は8勝8分け9敗。順位は暫定13位に上がった。

 山形は前節から先発2人を変更した。前半6分、スルーパスに抜け出したFWビニシウス・アラウージョが先制のゴールを決めた。同35分にFW南秀仁が2点目を奪い、2―0で折り返し。後半29分、MF加藤大樹がダメ押し点を挙げ、3試合ぶりに完封した。

 このほか、首位徳島は愛媛に2―0で快勝し、勝ち点51とした。2位福岡は甲府を下し、10連勝で同49。移籍したばかりの元日本代表MF遠藤が先発した磐田は松本と0―0で引き分けた。

 山形は次節の14日、宇都宮市の栃木県グリーンスタジアムで栃木と対戦する。

【評】山形が3得点で完勝した。立ち上がりから猛攻を見せ、前半のシュート数は14本。FW南が敵の最終ライン手前で頻繁にボールを受け、細かい連係からゴールに迫った。後半はプレスをかわされる場面もあったが、DF陣が窮地をしのぎ、MF加藤の得点で突き放した。

【青炎】南を軸に新システム機能

 主力の移籍という不安は、3得点の結果で払拭(ふっしょく)してみせた。欠けていたゴールへの積極姿勢を取り戻し、前半のうちに敵を圧倒。新たなポジションで攻撃の軸となったFW南秀仁は「誰かがいなくなり、勝てなくなったと言われるのは嫌だった。僕だけでなく、みんなが120パーセントの力を出せた」。胸がすくようなコメントで完勝を喜んだ。

 大黒柱の活躍だったFW山岸祐也の移籍は痛手に違いなかった。一方で石丸清隆監督は「違った意味で言えば、チームの幅を広げるチャンス」と強調した。今節に向けて2トップの形を明確に変え、トップ下を配置する4―2―3―1の陣形に。右サイドハーフからその新しい位置に移った南が、前半の2得点に絡んで存在感を示した。

 一番の特徴はパス、ドリブルの独特のリズムだ。指揮官が「相手の嫌がるポジション」と言う最終ラインの手前でボールを受け、前半6分にFWビニシウス・アラウージョの抜け出しに左足のパスを通し、先制点につなげた。同35分にはペナルティーエリア手前で横パスを受け、右足のミドルシュートで第12節以来の得点。前半だけでシュート14本という猛攻に関わり続けた。

 前線では他に1点目のアラウージョが10試合ぶり、3点目のMF加藤大樹が11試合ぶりの得点と、今後につながる内容も。南は「中央のコンビネーションの方が自分は生きる」と、新たな形への手応えを口にした。

シュートの意識高く持てた

 石丸清隆監督の話 トレーニングを積み、(前節と違って)シュートを打つ意識を高く持てた。もう1点取るぐらいの強さは欲しい。(守備は)相手の精度にも助けられた。(前線は)トップ下のポジションを置かないやり方もある。新しい選手も加入するので競争してきたい。

監督、ファンに「選手を信じて」

 ○…山形の石丸清隆監督が観戦のファンに対し、まれなメッセージを送った。

 就任後は後方からパスをつなぐ戦術を浸透させ、反撃の機会を与えないままに崩しきる攻撃を目指してきた。前節はビルドアップ(組み立て)の過程でミスが失点に直結。修正を図りながら結果に結び付けたが、前節の印象が強く、DF陣がボールを持った際のため息や不安がる反応の多さが不本意だった様子。成長を促す雰囲気づくりのため、「もう少し選手を信じてもらいたい」と訴えた。

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