サッカーJ2は第24節最終日の4日、各地で8試合が行われる。モンテディオ山形は午後2時から天童市のNDソフトスタジアム山形で松本と対戦する。松本とは1カ月という短い期間での再戦。前節4得点の山形にとって決定力不足の課題克服を印象付けたい一戦だ。
山形は3日、非公開で調整した。前節のアウェー群馬戦はFW山岸祐也、DF熊本雄太の後半3得点で突き放し、4―1で勝利した。今季3度目の2連勝とし、通算成績は7勝8分け8敗。順位は16位とした。
一方の松本は成績不振を理由に、先月下旬に布啓一郎監督を解任。新たに編成部長の柴田峡氏が就任し、チームの立て直しを図っている。新体制後の2試合は前々節が徳島に1―1、前節が金沢に0―1の結果で、6戦連続で勝利から遠ざかり、通算成績4勝8分け11敗の21位となっている。
前節では先発出場の多かったFWジャエルが負傷退場。決して流れはいいとは言えないが、石丸清隆監督は「守備やボールに来る強度がかなり上がった」と監督交代後の変化を指摘する。陣形は4バックから3―5―2に変更。守りの意識をさらに高めつつ、前線からボールを奪いに来ることが予想される。
前回の対戦時は2桁のシュートを放った山形が好機を生かせず、PKの1点で完封負けを喫した。前節の4得点に一定の評価を下した石丸監督は「決められるチャンスはもっともっとある。そこを決めていきたい」。結果が付いてきたセットプレーを交え、今季初の3連勝に導くゴールを奪いたい。
FW山岸、増す存在感
FW山岸祐也が頼もしさを増してきた。過密日程にもかかわらず、常に先発メンバーに名を連ね、前節は今季2度目の1試合2得点。「常にゴール、アシストという結果にこだわっている」と目をぎらつかせる。
プロのスタートを切った群馬との一戦は、後半に勝ち越しゴールを決め、積極的な守備から追加点を奪った。1得点目は群馬で同期入団だったMF中村駿がアシスト。古巣との縁を感じさせる結果を呼び込み、「まだまだ成長していることを群馬のサポーターに向けて表現したかった」と恩返しを意識した。
中2~3日の5連戦が続く中、前線の選手で最も出場時間は長いが、疲労を不安視する報道陣の声を一蹴。「常に疲れは感じない。ピッチに入ったら言い訳をしないし、疲れているとも思いたくない」。松本戦も背番号11の見せ場がありそうだ。
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