マツタケ待ってた、4年ぶりの豊作に期待 産地・高畠、例年より2週間遅れ

2020/10/3 10:42
高畠町の直売所に2週間ほど遅れて並び始めたマツタケ。関係者は4年ぶりの豊作を願っている=同町上和田・フレッシュマートたねや

 秋の味覚マツタケが、県内屈指の産地・高畠町でようやく出回り始めた。例年より2週間ほど遅く、長引いた残暑や8月以降の少雨が影響したとみられる。昨年まで3年連続の不作で地元では諦めムードが漂っていただけに、関係者は「天候に恵まれれば今月いっぱい収穫が続くのでは」と、4年ぶりの豊作に期待を込める。

 「やっと出た」―。置賜各地で採れたマツタケが集まる直売所「フレッシュマートたねや」(同町上和田)には、先月28日に今季初の秋物1本が持ち込まれた。1日には一気に12本が入荷。量が少ないため100グラム1万2千円の高値で販売している。

 同店にはマツタケの入荷を待ちわびる客からの問い合わせが来店を含め1日100件以上寄せられており、店員の佐藤守重さん(48)は「昨年はワースト3に入るほどの大不作だったので正直ほっとした。これから入荷量が増えれば、求めやすい価格で提供できる」と表情を緩める。

 マツタケの生育には、十分な降水量と朝晩の寒暖差が必須条件だ。今年は豊凶の目安とされるキノコ「アミタケ」が採れていることから、佐藤さんは「天候条件がそろえば、10月中はしっかり出てくれるだろう」と期待する。

 マツタケ狩りが楽しめる同町和田地区の稲子まつたけ山は今季、9月15日にオープンした。管理する和田財産区管理委員によると、同月末までに約200人が入山したが、マツタケが採れたのは3人で計4本のみ。同委員の二宮雅俊さん(72)は「9月の少雨が響いているようだ。今後の雨を期待したい」と話す。

 毎年マツタケを取り扱う「食品館256」(山形市)では、岩手県産が例年より1週間ほど遅れて店頭に並び、9月末から入荷量が一気に増えた。マツタケの旬は北から南に移っていくことから、店員の吉田直(なおき)さん(42)は「本県産の需要は高く、例年以上に期待している」と豊作を願っている。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]