異物混入の牛乳瓶、封ない箱で保管 製造業者が陳謝、廃業へ

2020/10/2 08:18
予備の瓶の保管場所。密封されていない状態で、倉庫兼車庫内に置かれていた=鶴岡市・温海酪農協業組合

 鶴岡市豊浦中の学校給食で出された牛乳瓶にネズミとみられる死骸が混入していた問題で、使用された瓶は封のない箱で保管されていたことが1日、製造業者への取材で分かった。隙間からネズミが入り込み、死骸は洗浄作業でも除去されなかった。製造した温海酪農協業組合(同市、今野順代表理事)は不十分な管理を陳謝し、廃業する考えを示した。

 同組合によると、異物混入が見つかった牛乳は9月29日に製造した。通常は回収瓶を再利用しているが、この日は数が足りず、予備の瓶を充当した。3年ほど前に購入し、倉庫兼車庫で保管していた。

 予備の瓶は上面のない段ボール箱に入っており、箱の上に段ボール紙を載せてふたにしていた。隙間からネズミが入り、中で干からびたとみられる。

 瓶は全て牛乳を充填(じゅうてん)する前に機械で洗浄・消毒しているが、死骸は除去されなかった。工程は3人で担当し、瓶に触れたり、目視したりする機会は複数回あったが気付かなかった。

 今野代表理事は「児童生徒、保護者の皆さんに大変申し訳ない」と陳謝。県庄内保健所からは原因の究明と改善まで営業自粛の指導を受けたとする一方、「信用回復は難しく、廃業する」と語った。スーパーなどに出荷した紙パック製品の回収も進めている。

 同組合は1955年の設立で、旧温海町時代から学校給食に牛乳を納めてきた。庄内地域で給食用に瓶の牛乳を提供しているのは同組合だけだった。

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