寒河江市、ブドウ農家をCFで支援 コロナ禍でワイン需要減、廃棄回避しワイン醸造へ

2020/10/1 12:30
収穫間近のシャルドネを手入れする安孫子悦郎さん。寒河江市はブドウ農家を支援する=寒河江市日田

 寒河江市が、7月豪雨による実割れなどの被害とコロナ禍でのワイン需要減に直面する市内のブドウ農家らを支援しようと、ふるさと納税を通じたクラウドファンディング(CF)を行っている。1200万円を目標にして18日に始めたところ、26日に目標額に達した。資金は被災園地の復旧、出荷先が見つからないブドウの購入費に充てる。このブドウを使いワインを造る計画で、市内産ブドウのおいしさ発信に生かす。

 サクランボをはじめ各種果樹栽培が盛んな寒河江市はブドウの生産も多い。7月豪雨では一部園地に土砂流入などがあったほか、果実は実割れや傷付きなどの被害が発生。生食用として出荷できず、加工用に回すほか廃棄の恐れが出た。またコロナ禍では飲食店の営業自粛でワイン需要が減ったためワインメーカーが生産量を抑え、加工用ブドウの出荷量が減る見込みとなった。関係者は廃棄をなくそうと務めたが、デラウェアとシャルドネ計19トンの出荷先が見つからなかった。

 CF目標額は園地復旧費用、19トンのブドウ購入補助金などとして設定。民間ふるさと納税CFサイトで目的を明記し、今後造るワイン、市内産果物、山形牛、市内産「つや姫」を返礼品に18日から3カ月間を期間として募集を始めた。市が過去の寄付者に今回の取り組みを紹介するメールを送ったところ支援が急増し目標額を上回った。募集は続けている。

 ブドウ農家は取り組みを歓迎し、シャルドネなどを作る安孫子悦郎さん(70)=本楯1丁目=は「コロナ禍でブドウが売れなくなる心配があった。支援策は本当にありがたい」と話す。市農林課では「支援はうれしい。皆さんには、より評価されるブドウ作りを続けてほしい」としている。

 ブドウ購入業者の一つで関連会社がワイン製造を行う千代寿虎屋の大沼寿洋社長は「これまでも寒河江産ブドウでワインを造ってきた。今回のワインで寒河江の知名度アップに貢献したい」と話している。来春までに完成する見込み。

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