夜空に“希望”打ち上げたい 米沢市内の大学生らが花火プロジェクト

2020/9/27 12:22
花火玉の募金箱とチラシを手に、花火打ち上げへの協力を呼び掛ける学生実行委員会のメンバー=米沢市

 新型コロナウイルス感染症の影響で、米沢市では「米沢上杉まつり」などの祭りやイベントの中止が相次ぐ中、市民を元気づけ、地域を盛り上げようと、市内の大学生が中心となって花火の打ち上げを計画している。打ち上げ予定は11月28日の午後6時から10分程度。「市民の力で夜空に希望を」とキャッチコピーを掲げ、市民からの協力金を元に希望の花火を打ち上げようと奮闘している。

 企画の名前は「よねざわ花火プロジェクト―Yonehana―」。山形大大学院1年の矢野雅之さん(23)=同市=が発起人となり、7月ごろから準備を始めた。100万円を目標に市民から1口500円で協力金を募り、「大曲の花火」で有名な秋田県大仙市の業者に依頼して花火を打ち上げる。

 大学2年時から米沢に住む矢野さんは、市内の祭りの運営や地域活動などにボランティアとして関わり続けてきた。今年はコロナ禍で活動ができない中、「大好きな米沢のために何かしたい」と、仲間の学生や地域活動を通じて知り合った社会人に声を掛けた。現在は学生10人と社会人7、8人で実行委員会を組織し、準備を進めている。

 花火を発案したのは、密になりにくいことと「少しでも上を向くきっかけにしたい」ため。打ち上げは300発程度、時間は10分程度を計画しているが、準備には困難も多い。打ち上げには市、県、警察、消防など各機関への申請や立ち会い検査など、さまざまな手続きが必要になる。花火の数量などを減らせば手続きは簡素化できるが、起承転結のある花火を見てもらうためにも、一定の規模は維持したいと考えている。

 計画に必要な金額が約100万円。実際の花火に使う5号玉を加工した手作りの募金箱を市内の飲食店に置いてもらうほか、会員制交流サイト(SNS)を使った情報発信などで協力を呼び掛けている。花火業者には直接企画の趣旨を伝えたところ、集まった金額に応じた打ち上げをしてくれると言ってくれた。ただ、「市民一人一人の思いが詰まった花火」とするためにも、多くの市民の協力で目標を達成したいと、自分たちの思いを伝える取り組みを始めている。

 コロナ対策として、打ち上げ場所は当面公開しない。打ち上げ1週間前に寄付協力者に限定して公開するなど、感染状況を見ながら運営方法を軌道修正させる方針。当日はインターネットを使ったライブ配信も予定している。最新の情報は、同プロジェクト実行委員会のフェイスブックなどで発信する。問い合わせはyonehana2020@gmail.com

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