電源車で企業へ、出張タイヤ交換 カーサービス山形が新サービス

2020/9/27 09:30
大江車体特装が作り、カーサービス山形が導入した出張タイヤ交換サービス用の移動電源車=山形市

 カーサービス山形(山形市、小川大輔社長)は移動電源車を配備し、法人向けに出張タイヤ交換のサービスを始めた。タイヤ交換は店に車を持ち込むと待ち時間が発生し、多数の社用車を持つ企業には非効率的な作業だが、出張交換なら手間と待ち時間を省ける。災害など有事の際は電子機器の電源としても使える。大江車体特装(同、大江晴久社長)が製造を担当した。

 カーサービス山形は毎シーズン約5千台のタイヤを交換。特に毎年11月、初雪が降ると夏用から冬用への交換を求める車が店に殺到し、社員が残業で対応してきた。法人客は担当者が社用車を1台ずつ持ち込むため、1台約30分の待ち時間が発生し効率が悪かった。

 そこで、特殊車両製造を手掛ける大江社長が助言。小川社長は「新型コロナウイルス禍で業務量が減る中、出張タイヤ交換は新事業になり得る」と、移動電源車の導入を決めた。

 電源車はトヨタ自動車製のワンボックスカー「ハイエース」がベース。後部座席を外し発電機、エアコンプレッサー、エアタンクを設けた。ホイールナットの着脱やジャッキアップ用の工具を接続して使用し、発電機の排気は床下に逃す。重量物を搭載できるよう後部ドア部に昇降リフトも設置。余分な設備は省き費用は車体購入費を含め1台約550万円と、既存の4分の1に抑えた。

 災害時は被災地や復旧現場に出動。100ボルトコンセントをスマートフォンなど生活必需品の充電に役立てるほか、200ボルトに切り替えれば溶接機や照明器、電熱器など工業用機器を使うことができ、復旧・修復作業の電源の役割を果たす。

 出張交換は当面、山形、天童、上山、山辺、中山5市町の法人客が対象で予約制。依頼主の都合に合わせ出張し、休日の交換時は平日に鍵を受け渡す。1台当たりの料金は出張料3千円(当面2千円に割引)に交換料が2800円から。

 小川社長は「業務効率化や長時間労働是正などお客さまにも当社にも利点が多い。需要を見て台数増を検討する」、大江社長は「地域の危機管理に役立つ」とする。問い合わせは出張タイヤ交換がカーサービス山形023(608)8850、電源車製造が大江車体特装023(641)4057。

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