アルファ化技術生かし飼料分野に進出 アルファテック(米沢)、製粉機試作へ資金調達

2020/9/26 12:34
穀物に熱を加えながら製粉するアルファ化技術。飼料分野にも進出する=米沢市・山形大工学部

 製粉する際に熱を加え、小麦と同等の粘りを出せる「アルファ化」した米粉の製造、技術普及を目的とした山形大発のベンチャー企業「アルファテック」(米沢市、駒井雄一社長)は東京都内のベンチャーキャピタルから資金調達し、同技術を生かして飼料分野に進出することを決めた。アルファ化された飼料は従来品より消化吸収に優れているため生育が早まり、出荷サイクルの短縮につながると期待されている。

 資金は独立系ベンチャーキャピタルの「ユニバーサルマテリアルズインキュベーター」で、第1弾として数千万円を見込んでおり、1年ごとに追加していく予定という。

 元々の技術は米粉100%でも小麦粉で作った時と同じようなパンが作れないか―を出発点として同大の西岡昭博教授が中心となり開発した。製粉する際に加熱しながら一定のスピードでコメをひくことで小麦のグルテンと同じような効果がある米粉を生み出した。その後、小麦と同じ「コシ」のある製麺にもつなげている。

 飼料用では製粉化の段階で熱を入れる特性を応用。熱でデンプン粒子が粉々になるので、生米、生麦、生トウモロコシなどを製粉化した飼料を与えた場合より、消化吸収が良くなるという。今後、アルファ化しながら製粉する飼料用機器の試作に向け、連携する企業と研究を進めていく方針という。

 駒井社長は「海外市場への展開も視野に入れている。人口増加に伴う食糧問題、タンパク質危機に対し、この技術が解決の一助になると考える。将来的には飼料メーカーに技術を売り込むライセンスビジネスを目指している」と話している。

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