クロダイ釣り、歴史・文化も味わって 加茂水族館内「沖海月」、御膳提供始まる

2020/9/25 09:28
あら汁や造りなど、クロダイをふんだんに使った「黒鯛御膳」の提供が始まった=鶴岡市・魚匠ダイニング沖海月

 鶴岡市立加茂水族館内の魚匠ダイニング沖海月(おきみづき)が、市の魚・クロダイを用いた「黒鯛御膳(くろだいごぜん)」の提供を始めた。秋から冬にかけての磯釣りで人気の魚に、より親しんでもらおうという試み。庄内藩が奨励したというクロダイ釣りの歴史・文化を、料理を通じて伝える。

 御膳はクロダイのあら汁、焼き物、造りなどで構成。臭みがある魚だが、酢で締めたり、酒に漬けて若狭焼きにしたりと手を加え、身や皮の食感も生かしながら仕上げた。同市加茂地区の旧船問屋が保存していた明治時代のものとみられる朱色の膳に盛り付けて提供。クロダイ釣りの歴史を伝える掛け紙で飾り付けた。

 クロダイ釣りは庄内藩が武士の一芸として藩士たちに推奨したとされ、1本の竹を加工した「庄内竿(ざお)」の文化も生まれた。加茂水族館には、庄内竿の展示コーナーも設けてある。

 一方で「クロダイが庄内地域で食材として扱われることは少ない」と同店。御膳を通じてクロダイ釣りの歴史・文化、味わい方を広めていこうと考えている。御膳は1500円。プラス500円でクロダイの煮物を付けることもできる。11月30日までの期間限定で提供する。

 また、同店料理長の須田剛史さん(44)は今月26、27日にオンライン開催される英国最大の日本関連イベント「ジャパン祭り」(在英日本国大使館などの実行委員会主催)に参加。「庄内産天然トラフグの鶴盛り」を披露する動画が27日に配信される。須田さんは「新型コロナウイルスの影響で移動が難しい中でも、将来に向け、庄内と英国とをつなぐきっかけになればうれしい」と話している。

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