自転車同乗、小学校就学前まで 来月、幼児用座席、「6歳未満」から緩和

2020/9/25 08:46
自転車の幼児用座席に乗せられる年齢が「6歳未満」から「小学校就学前」までに緩和される。山形市内で朝、子どもを乗せて運転する女性(写真と本文は関係ありません)

 県の道路交通規則の一部改正で10月1日から、自転車の幼児用座席に乗せられる年齢制限がこれまでの「6歳未満」から「小学校就学の始期に達するまで」に緩和される。保護者からの全国的な要望を受けたもので、幼児用座席を利用している県内の保護者も「今後も送迎するので助かる」と話す。しかし日没が早まる秋は自転車事故が増加する傾向にある。県警は安全運転や事故防止策の徹底を呼び掛けている。

 現行の道路交通規則では、原則2人以上の自転車の乗車を認めていない。ただ16歳以上が運転する場合、6歳未満の子を幼児用座席に乗せるなどすれば例外的に走行可能だ。一方、6歳になってから小学校に入学するまでの期間は、子どもとの同乗は許されなかった。子どもと自転車で外出する親からは「小学校に上がるまで乗せられるようにしてほしい」との声が全国的に上がっており、こうした意向を踏まえて本県も規則を改正した。

 自転車に乗れない6歳の娘を後ろに乗せて買い物に行くという山形市の女性(40)は「自転車で移動することが多いので入学前まで可能になったのはありがたい」と喜ぶ。4歳の息子を毎日幼稚園に送迎する同市の40代女性は歓迎する一方で「子どもが大きくなり、最近では少しの段差でもハンドルをとられそうになる」と慎重な運転を期する。

 県警交通企画課によると、県内で過去5年間に発生した幼児と同乗の自転車事故は3件。交差点での出会い頭の衝突事故が多く、いずれも軽症だったが、子どもを乗せることでバランスが取りにくくなり、事故の危険性も高まる。転倒すれば地面に子どもが頭を打ちつけ、命に関わる恐れもある。県内の今年の自転車事故は238件(今月23日現在)と、昨年同期比で69件減っているが、死者数は昨年よりも4人増の5人に上る。過去5年間で最も死者数が多い月は11月だった。

 県警は、製品ごとに体重や身長の目安が定められている幼児用座席の使用前の確認やヘルメットの着用、自転車保険への加入を促す。同課の佐藤守次長は「日没が早まり、例年事故が増える秋の夕方は早めにライトを点灯し、自分の存在を周囲に伝え、事故に遭わないようにしてほしい」と話している。

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