生産者と連携、里芋の新メニュー 山形市の企業

2020/9/24 21:52
消費量が減った里芋を使ったメニューの提供を始める=山形市・パレスグランデール

 コロナ禍で外食産業や食材の生産者が打撃を受ける中、山形市の企業が、同じく需要が減っている里芋の消費拡大に向けた新メニューの提供をスタートさせる。里芋の生産者と連携し「お互いさまで助け合おう」という思いを込め、食品ロスの削減につなげたい考え。

 手掛けるのは冠婚葬祭ジョインの食部門を担うフードクリエイションジャパン(山形市、武田靖子社長)。同社はパレスグランデールの料理部門などの業務を手掛け、パートを含め約80人の従業員がいる。今年は宴会や披露宴がキャンセルや延期となり、3~6月の売り上げは例年比で8~9割落ち込んだという。その影響は卸売業者や生産者にも広まり、互いに力を合わせられないかと考えた。

 今回使うのは天童市産の里芋。料理人が生産現場に足を運び、50を超えるレシピを試した。その中から「クリームグラタン白みそ風味」(1080円)「里芋麻婆」(648円)「チーズケーキ」(367円、テークアウトの場合)など、和洋中と菓子の計10品を厳選した。洋食、中華は里芋の生かし方に苦労したが、和の食材であるみそを加えるなどした。

消費量が減った里芋を使ったメニューの提供を始める=山形市・パレスグランデール

 里芋を提供した「COWS(カウズ)」(天童市、仲野真社長)は生産農家が3年前に設立した会社。里芋の生産から冷凍まで手掛け、学校や旅館ホテル向けに販売している。徐々に販路も広まってきたが、3月以降は学校給食がなくなり、旅行者も激減。そのあおりで余剰の里芋が1.5トンほど発生していた。既に今シーズンの収穫も始まっているが、例年同様の消費があるかどうか見通しが立たなくなっていた。さまざまな方面に声を掛け里芋の販売先を探す中で、フードクリエイションジャパンと出会った。仲野社長は「心強い。こういう輪が広がるといい」と話す。

 里芋メニューはパレスグランデール内のレストランで予約(前日まで)を受け、10月1日からテークアウトで販売する。チーズケーキは9月30日から店頭販売し、店内で食べることもできる。武田社長は「生産者も光を浴びるメニューをつくっていきたい」と話し、取り組みの輪を広めていく考え。問い合わせはフードクリエイションジャパン023(616)7889。

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