“ときめき”に仕掛けられたわな 「国際ロマンス詐欺」県内でも被害

2020/9/22 11:22

 インターネットを通じて知り合った外国人と連絡を取り合ううちに、現金をだまし取られる「国際ロマンス詐欺」が全国に広がっている。本県でも今年7月、50代女性が100万円の被害に遭っていたことが県消費生活センターへの取材で分かった。軍人や兵士を名乗る人物が恋愛感情につけ込んで金銭を要求する手口で、昨年から5件相談があった。

 「妻と死別して、子どもと暮らしているんだ」。今年7月、県内の50代女性は会員制交流サイト(SNS)で米国の軍人を名乗る男と知り合った。女性は英語の勉強中で、語学力を上げようと約1カ月間、交流を続けた。家族関係などを打ち明けられて親密になると、男は「日本に行きたい」と切り出し、「荷物を送るから発送料を立て替えてほしい」と要求してきた。女性は複数回送金したが、総額が約100万円に上り、同センターに相談して詐欺と分かった。

 ロマンス詐欺は、パスポートや軍服姿の写真などを送って信用させ、「軍を除隊したい」「日本で結婚したい」と渡航費用などを要求するケースが多いとされる。同センターには昨年初めて相談があり、今年8月までで5件に上った。相談者は40~50代。3件が男性で、いずれも米国などの兵士を名乗る女から接触があったという。

※取材によるイメージ。実際は英文

 8月には、県内の金融機関の窓口で被害を防ぐことができた例も続いた。上山市の郵便局では50代女性が「海外に200万円を振り込みたい」と来店。窓口の職員が振込先を調べると、国内の口座で、米国人医師を名乗る男から発送料を求められていた。山形市内にある銀行の行員は、メールで知り合ったロシア人女性の来日費用を送金しようとした60代男性を繰り返し説得した。ともに県警が感謝状を贈呈している。

 パソコンやスマートフォンなど個人端末を使うため、周囲が気付きにくく、国民生活センターはホームページで手口を公表している。県消費生活センターは「ネットで連絡してきた見知らぬ外国人とは関わらないでほしい」と注意を促している。

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