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モス山形、山形のハッカ再興へ 一大産地化に挑む

2020年09月16日 10:30
ハッカ栽培の商業化に取り組んでいるモス山形の山本正幸社長=山形市前明石
 コケ製品製造販売のモス山形(山形市)は、かつて本県が国内有数の産地だったハッカ栽培の商業化に取り組み、伝統の再興に挑んでいる。現在は同市内の畑2カ所で年数十キロを収穫。飲用のティーバッグ詰めを販売するほか、布製マスクの清涼剤としても売り出した。山本正幸社長は「栽培面積を広げ、将来は全国に出荷したい」と夢を描く。

 ハッカはかつて中国から日本に入り、岡山県や広島県から本県に伝わって、明治期に栽培がブームになった。その後、天童市高擶の屯田兵が苗を北海道に持ち込み、「北見ハッカ」で知られる北海道北見地方で栽培が始まったとされる。

 山本社長は5年ほど前にこの事実を知り「伝統野菜を再興しよう」とハッカ栽培への挑戦を決断した。さまざまなつてを頼り、山形原産の苗や野生種などを入手して試したところ、北海道北斗産の香りが良く、本県の土壌に合うと判断。大量栽培に着手した。

ポケット付き布製マスク(上)とハッカのティーバッグ(下)
 現在は山形市前明石の耕作放棄地を活用し、畑2カ所計20アールでハッカを無農薬栽培。毎年8~10月に収穫期を迎え、1シーズンに合わせておよそ30キロを収穫している。乾燥させ、葉や茎を蒸留し油を抽出する手法があるが、同社は粉砕して1袋1グラム入りのティーバッグとして商品化。加工は日本茶製造販売の志鎌園(同市)に依頼した。

 このほか、新型コロナウイルスの感染予防に欠かせなくなった布製マスクの清涼剤として、活用を提案している。布マスクは特定NPO法人「未知」(同市)が運営する障害福祉サービス事業所「グループ未知」「クリエイティブハウス未知」の利用者が製造。同社が以前からコケボード製作などを発注してきた縁で、協力を得た。マスクは口側に付いたポケットにティーバッグを入れて使う。香りが薄くなっても、もむと香りと清涼感が戻る。

 山本社長は今後、お菓子の食材としての可能性も探り、「未知」と協力してクッキーの具材に使えないかを試す。「ハッカは国産流通量が少ないため商機がある。出荷量を増やし、山形産が全国で使われるようになればいい」と話した。

 ティーバッグ6袋入りが400円、マスク付き900円。同社や未知の両施設で扱う。問い合わせはモス山形023(666)6605。
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