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県内修学旅行、近場にシフト 県内小中高、大都市圏避け変更検討

2020年09月16日 09:39
県内のある高校が関西への修学旅行を中止した一方、行き先を飛島に変更した県内陸部の小学校も(写真はコラージュ)
 新型コロナウイルス感染拡大を受け、県内の小中高校が修学旅行の行き先について、大都市圏から県内や近県に変更する動きが広がっている。内陸と庄内の行き来が増えたほか、関西への旅行を中止し近場への日帰り遠足に変えた高校もある。一部の学校は感染状況や受験日程などをにらみながら、行き先の検討を続けている。

 山形城北高(山形市)は2年生約300人が京都・大阪へ11月に4泊5日の修学旅行を予定していたが、県内や近県へクラスごとの日帰り遠足に切り替えた。関西の感染状況が見通せないため、保護者の仕事や、家族に高齢者がいるといった理由で参加できない生徒が出ることを想定した。

 風邪の流行期にも当たるが、例年なら参加できる程度の風邪症状でも今回は参加できないため、生徒側にキャンセル料の負担が生じることも懸念した。大沼敏美校長は「生徒は状況を理解しているようだ。『修学旅行はなくなるが、コロナが収束したら返金となった分のお金で旅をし、見聞を広めてほしい』と呼び掛けた」と話す。

 県教育委員会によると、小学校は行き先を東京や栃木、福島などから県内に変更する動きが目立ち、内陸の学校が庄内、庄内の学校は内陸への旅行を検討している。中学校は春に東京、関西に行く例が多いが、軒並み秋に延期。県内のほか東北地方を検討する学校が多く、日程を短縮する例もある。高校は2年生が11月に関西方面に行くのが一般的。時期を年度末や来年度に遅らせることを検討する学校もある一方、進学校などでは日程を確保できず中止を決めた例もある。

 高校、中学各15校を手掛ける東武トップツアーズ山形支店(同)では、現時点で高校の3分の2と、中学校全てが行き先を東北地方などに変更した。人気は岩手県。感染が抑えられているのに加え、中尊寺などの歴史や震災学習など学べる要素が多いことが理由だ。感染収束が見通せず、来春分の変更を協議し始める学校もある。

 小学校を中心に庄内地方の40校超に対応する庄交トラベル(鶴岡市)では、小学校で山形・上山、米沢方面を選択する学校が増えている。受験準備が始まる中学3年生は旅行時期を後ろにずらせず中止した例があった。規模の大きい学校が行き先を変えた場合は代替の宿の手配も難しく、宿泊先だけをまず県内で押さえて感染状況を見つつ、コースに隣県を加える検討をする学校もあるという。

 担当者は「今年の修学旅行は一筋縄ではいかない」としつつ、県内や東北地方の旅行が増えていることに触れ「自分の地域を見つめ直す良いきっかけになるのでは」と語った。
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