県内ニュース

長雨でデラウェア収量大幅減 7月、高畠・南陽を直撃

2020年09月06日 12:01
7月の長雨でデラウェアの実割れや腐敗が深刻化し、農家を悩ませている=高畠町上和田
 デラウェア出荷量日本一を誇る高畠町と、主産地の一つの南陽市で今シーズン、収量が大幅に減少する見通しであることが分かった。7月の長雨の影響で実割れが深刻となったためだ。本年度の出荷目標に対し、最大で3割程度減少する可能性がある。

 高畠町では全栽培面積の4割が被害に遭い全て廃棄したと仮定すると、実割れ被害は400トン以上、約5億3300万円に上るとみている。聞き取りや現地確認を含めた南陽市の推計では実割れが約38トン、被害額は約1800万円となった。

 県内のJAでデラウェアの出荷量が最も多いJA山形おきたまによると、管内の出荷は高畠町と南陽市で約95%を占める。同JAの今シーズンの出荷計画は2345トンだが、出荷が8割程度済んだとみられる8月末までの実績は約1520トンと、計画比で64.8%となっている。最終的には計画比で、25~30%程度の減少になるとみられる。

 今季の置賜地域のデラウェアは6月24日に初出荷され、9月いっぱい収穫が続く。近年は生産者と栽培面積が減少傾向にあるが、今シーズンは長雨が追い打ちをかけ、出荷量は過去20年で最低となる見通しだ。

 同JAが生産者の栽培の目安としている高畠町の7月の月間降雨量は歴代2番目となる431.5ミリ。多量の水分を吸い上げたほか、日照不足と湿度の高まりなどで皮が柔らかくなり、実割れが生じた。さらに同月28日の豪雨時には1日の降水量が131ミリを記録。その後の好天で果実の生育が急速に進み裂果がさらに進んだという。

 「こんなに実割れがひどい年は初めてだ」。栽培歴25年の高野尾典樹さん(53)=同町上和田=はため息をついた。長雨で粒同士が肥大化して圧迫し合う“おしくらまんじゅう状態”になり、裂果と腐敗が進行。断腸の思いで大量のブドウを廃棄した。

 収量は目標の約3割減となり、損失は50万円以上に膨らむ見通しだ。近所には収量が例年の半分以下にまで落ち込んだ農家もいるという。高野尾さんは「今年のような気象が続いたらデラウェアの生産者がいなくなる」と肩を落としていた。

関連写真

  • 7月の長雨で品質が低下したデラウェア

おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2020年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2020年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から