授業改善へ元校長ら支援チーム始動 小中学生の学力向上めざす

2020/9/4 11:08

[PR]
 県教育委員会が小中学生の学力アップに向けて本年度新たに設置した、県学力向上支援チームが本格的に活動を開始した。元校長や指導主事らで組織し、各学校を訪問して授業の改善に向けたアドバイスを行う。数年をかけて県内の公立小中学校全333校を回り、県全体の学力の底上げにつなげたい考え。

 支援チームは県内四つの教育事務所ごとに配置した。小中学校で校長や教頭を務めた5人を学力支援アドバイザー(非常勤職員)に、各事務所の指導主事と各地区の学校を回り、授業改善をはじめ学校運営や研修の実施方法などについて助言する。授業については子どもたちが「分かった」「できた」との達成感が得られるよう、興味関心を引くような問いかけの方法といった具体的な導き方を指導している。

 これまでも指導主事が各学校で行われている研究授業に参加し、アドバイスすることはあったが、各校1回限りというケースが多かった。支援チームは研究授業の当日と前後の少なくとも3回は訪問する。1回目で児童生徒の様子などを含めて聞き取り、研究授業に向けてアドバイス。2回目に研究授業を見た上で3回目に改善すべき点を助言する。

 現在は教育事務所ごとに学校の希望に応じているほか、若手の教員がいる学校を優先的に訪れている。「全国学力テスト」は新型コロナで中止となったが、問題は配られており、採点・集計業務を代行し、児童生徒の弱点を踏まえてアドバイスするケースもあるという。

 2019年度の全国学力テストで本県は算数・数学、英語が全国平均を下回るなど課題が露呈している。県教委は10月に大学教授ら外部専門家による学力向上推進会議を開き、現状や支援チームの取り組み状況などについて意見をもらう計画だ。県義務教育課は「探究型学習で培った成果を生かし、よりよい授業を目指していきたい」としている。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]