サッカーJ2・モンテディオ山形は26日、天童市の県総合運動公園ラグビー場で練習した。前節のホーム甲府戦からオフを挟み、この日はミニゲームなどで調整。次節は29日午後7時からアウェーで琉球と戦う。
5連戦の締めくくりとなった前節で、今季日程は3分の1を終えた。出だしでつまずいた山形は、陣形変更の荒療治を経て調子は上向きに。通算成績4勝6分け4敗の12位に順位を上げ、石丸清隆監督は「厳しい日程の中でシステムを変更し、チームとしての今後の方向性が定まった」と振り返った。
第2節の初勝利の後、8試合連続で白星がなく、下位に沈んだ。転機は5連戦の皮切りとなった第10節の京都戦。長く採用してきた3バックから4-4-2に陣形を変えた。「シーズン中でギャンブル的要素もあった」(石丸監督)という決断は、後方からのつなぎを軸とした攻撃面に好影響を及ぼした。
第12節は首位の長崎戦を1-0で撃破。DF野田裕喜やMF岡崎建哉、FW北川柊斗ら“新顔”の活躍が目立った。各選手とも「楽しい」と表情が明るくなり、結果が伴ってきた。指揮官も戦術の指示を一部見直し、改善されたビルドアップ(組み立て)については「秩序(決まり事)だけでなく、試合中の自由度を持たせた。選手間でスペースを見つけ、自信を持ってやれるようになった」と納得する。
次節の琉球戦から中2~3日の5連戦が再び始まり、中盤戦に突入する。石丸監督は「11人だけでは過密日程は戦えない。しんどい時でも辛抱強く、チーム全体で共有しやっていきたい」と語った。
|
|