不屈の北川、一躍主役 モンテ、甲府に3-1

2020/8/24 08:36

 サッカーJ2は第14節最終日の23日、各地で8試合が行われた。モンテディオ山形は天童市のNDソフトスタジアム山形で甲府と戦い、3―1で勝利した。2試合ぶりの白星で、通算成績は4勝6分け4敗。順位は12位に上がった。

 中3日の連戦で山形は先発6人を入れ替えた。前半32分、速攻からMF加藤大樹が左足で移籍後初ゴール。3分後に失点を喫し、1―1で折り返した。後半22分、途中出場したFW北川柊斗の今季初得点で勝ち越した。同31分に再びCKから北川が2点目を決めて突き放した。

 このほか、首位の長崎は水戸を3―2で下し、勝ち点を32に伸ばした。2位の北九州は2―1で東京Vに逆転勝ちし、8連勝で同31。

 山形は次節の29日、沖縄県沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで琉球と対戦する。

 【評】セットプレーの質で上回った山形が快勝。相手のマークを外すためCKの出どころを変え、後半から出場したFW北川が2点を奪った。ビルドアップ(組み立て)はミスもあったが終始、中盤でテンポよくつないだ。球際の強さと最終ラインの集中力を保ち、得点機を与えなかった。

〈山形―甲府〉後半22分、山形のFW北川柊斗(16)が勝ち越しのヘディングシュートを決める=天童市・NDソフトスタジアム山形

飛び込み押し込み2得点

 【青炎】途中出場からわずか1分、CKのチャンスを一発で仕留める。「腐らずやり続けてきた」というFW北川柊斗が主役に躍り出た。ゴール後に大はしゃぎする仲間の喜びようは、彼の苦労を知っていたからこそ。試合を決定づける2点目も奪い、スタジアムを大いに沸かせた。

 同点の後半21分、2人の同時投入で勝ち越しを狙った。石丸清隆監督は「前節の短い時間でゴールに向かう姿勢を見せていた」と、1人に北川を選んだ。貪欲さが頭に刻まれていた。

 ピッチに入る直前に左CKを獲得し、治療のため相手が1人少ない願ってもない好機だった。長身選手がいる甲府に対し、山形は徹底してショートコーナーを選択。ボールの軌道に変化を付け、マークのずれを狙う策が得点に結び付く。

 後半22分、キッカーのDF三鬼海が一度仲間にパスした間に、北川はゴールから数歩離れ、飛び込むスペースを決める。仲間がニアサイドに相手を引き付け、手前のDFを越えてきた三鬼のクロスに頭から飛び込んだ。「ほぼ覚えていない」という瞬間にベンチへ一直線に走り、仲間から手荒い祝福も。同31分には、同じショートコーナーのこぼれ球を右足で押し込んだ。

 プロ2年目の昨夏、出場機会を求めてJ3に期限付き移籍。今季は数分間の出場にとどまったが、心は折れていなかった。練習後には追加の長距離走を自身に課し、「一生懸命積み重ねてきたことが出た」と胸を張った。出遅れたチームも、厳しい真夏の5連戦に3勝1分け1敗の成績でギアを上げた。自身の活躍を重ね、「まだまだ勝たなければいけない。もっともっと決めたい」と気合を入れた。

内容と結果かみ合ってきた

 石丸清隆監督の話 得点直後に失点する嫌な流れだったが、冷静に対応し、セットプレーで2点を取る形にもっていけた。ボールを持って主導権を握り、前線からのプレッシャーも狙い通りの形だった。今までとは少し違い、内容と結果がかみ合ってきた。5連戦の最後に足を止めずによくやってくれた。

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