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ツリーハウスに祖父の愛 長井の色摩さん、自宅の防風林に

2020年08月07日 13:06
防風林に造った色摩武愛さんのツリーハウス=長井市九野本
 長井市九野本、農業色摩武愛(たけちか)さん(78)が自宅の防風林にツリーハウスを完成させた。通り掛かりの人が写真を撮ったり、知人や顧客が見学に来たりするなど話題を呼んでいる。手作りのツリーハウスには、父親を亡くした孫たちへの祖父の思いが込められていた。

 ツリーハウスはクリやマツの大木など計7本をベースとし、高さ約4メートルの位置に造った。広さは屋根のある建物が約6畳、テラスが約8畳。もらい受けた解体家屋の柱など建材を再利用し、支柱で床面を補強する頑丈な構造にした。ハウスの屋根には防水シート、壁には断熱材を施し、先月の豪雨でも雨漏りしなかったという。中古のサッシを使い窓ガラスも設けた。

 ハウス内にはテーブルと椅子、簡易ベッドなどを配置。電気も使えるようにし天井の照明器具で夜も快適に過ごせる。5月から6月にわたり約1カ月間かけて完成させた。建材はほぼ再利用のため、費用はホームセンターで購入した壁や天井に使った杉板や合板、屋根の波形トタン、木ネジなど25万円ぐらいだという。

 ツリーハウス造りのきっかけは、色摩さんの長男清隆さんが4月に51歳の若さで急逝したことだった。「すっかり元気をなくした孫たちを喜ばせたかった」と述懐する。4人の孫のうち、最年少の長井南中2年郁裕(ふみひろ)君(13)が構想段階から熱心に手伝い、一緒に汗を流す中で「笑顔を取り戻してくれた」と振り返る。

ツリーハウスのテラスでくつろぐ色摩武愛さん(右)と尚宏さん。風が通り抜け心地よい
 野菜作りに情熱を注いだ清隆さんの後を継いだ最年長の尚宏(たかひろ)さん(23)は、テラスで友人たちとバーベキューを楽しんだという。「風通りが良く心地いい。みんなにうらやましがられた」と笑顔を見せる。

 「防風林の新たな活用法になるのではないか」と冗談を飛ばす色摩さん。「仲間とじっくり話ができるし、交流の場にしたい。孫のほかにも若い人に遊んでもらえたらうれしい」と話していた。
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