県内ニュース

着物文化、暮らしの体験拠点に 白鷹・来春開業の古民家宿泊施設

2020年08月07日 12:14
古民家再生事業に取り組む関係者(後方が母屋)=白鷹町浅立
 呉服のとみひろ(山形市、冨田浩志社長)などが新会社を設立して手掛ける白鷹町の古民家再生プロジェクトで、関係者向けの事業説明会が6日、同町で開かれた。来春開業予定の宿泊施設は「きものリトリートホテル」と銘打ち、着物文化を軸に白鷹・置賜の歴史と文化、暮らしを体験できる拠点としていく。

 古民家は同町浅立の旧奥山源内邸。約8千平方メートルの敷地に母屋と五つの蔵などがある。5年前にとみひろが土地建物を取得し、数年前から東北芸術工科大や町などと活用法を検討してきた。プロジェクトはとみひろと高見屋旅館(山形市)、古民家再生事業のNOTE(ノート)(兵庫県丹波篠山市)、NECキャピタルソリューション(東京)の4者が出資して設立した「ukitam(うきたむ)」(同町、冨田社長)が手掛ける。

 古いもので築130年の母屋と蔵は、客室8室と日帰り客も利用できるレストラン、着物関連ショップ、着付け体験スペース、ラウンジに改修。各蔵の特徴を生かしながら異なる趣にし1棟貸しの客室も設ける。1泊2食付きで1部屋(2~3人の利用)当たり6万円程度を見込んでいる。

 旧奥山邸とゆかりが深い上杉鷹山の精神文化と、白鷹・置賜の生活、歴史や文化を伝えるまちづくりの核となる施設を目指す。食材や備品は極力地元産を使い養蚕、染織などの文化、農作業などの暮らしを体験するメニューを、地域と連携して構築する。おもてなしなどのスタッフは地元住民の雇用も想定する。

 9月着工、来春オープンを予定。今秋の開業を検討していたが、新型コロナウイルスの影響で遅れた。改修設計は井上貴詞建築設計事務所(山形市)、備品や体験メニューなどのデザイン・企画は根を這(は)う(同)代表の須藤修さんが担当。総事業費約2億円。銀行、NECキャピタルの支援を受け国交付金も活用する。

 説明会で冨田社長は「白鷹町での養蚕事業が縁で旧奥山邸と結び付きを得た。白鷹、置賜の活性化に少しでも貢献したい」。全国で地域と連携した古民家再生を手掛けるNOTEの星野新治副社長は「地域の人の底力を感じる。風景、食文化に表れる土地の精神性も貴重。訪れる人に体験してもらいたい」と話した。
おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2020年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2020年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から