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SDGsの理念、考え方発信へ 共同宣言一問一答

2020年08月07日 07:58
共同宣言に向けてあいさつする吉村美栄子知事(中央)。左は寒河江浩二山形新聞社長、右は玉手英利山形大学長=山形市・山形グランドホテル
 県と山形大、山形新聞社は6日、持続可能な開発目標(SDGs)の考え方に基づき、連携して行動するとする共同宣言に署名した。記者会見で吉村美栄子知事、玉手英利山形大学長、寒河江浩二山形新聞社長は共同宣言の意義などについて次のように語った。以下は一問一答。(文中敬称略)

 ―共同宣言したことで、どのような効果が期待されるのか。

 吉村 行政だけではなく、県民一人一人、一つ一つの事業者の取り組みが基盤になる。3者それぞれの立場から多くの県民にSDGsの理念や考え方を発信、普及し、最終的には県民一人一人までその考え方が行き渡って一緒になって取り組んでいく。そのことが実現を目指すことにつながっていくのではないか。

 玉手 教育機関としてSDGsは欠くことができない学習だが、学内だけでなく社会の中で学んでいくという視点が大切だ。県民みんなで若者を育てる重要な契機としたい。共同宣言はSDGsに関する山形県のプレゼンス(存在感)を上げる強力な戦略になる。今後、若者たちが地域の価値を見直すきっかけになると期待している。

 寒河江 SDGsは地方創生と合致し、目標の達成はその実現に結び付く。山形新聞は1876(明治9)年の創刊以来、地域貢献、地域密着を社是としてきた。それは全てSDGsの目標に該当する。地方創生と県民の幸せを願って運動を展開し、発展させていくということがわれわれに課せられた使命だろう。

 ―県内の各界、各層に取り組みを広げるため、今後プラットフォームをつくるというが、どのように活用していくのか。

 寒河江 プラットフォームは受け皿だ。オール山形で展開するには、この3者だけでなく、多くの県民の参画が必要となる。企業の多くが一生懸命SDGsに取り組み、鶴岡市のように1歩、2歩も先を行く理解が深い自治体もある。一緒に手をつなぎ、多くの参加者を受け入れ、実現の原動力になる場にしたい。

 吉村 プラットフォームの事務局は3者で連携し、これから決定していくことになる。県としてはSDGsの考えに基づく各種取り組みをしっかりと進め、プラットフォームにも参画して、県内で広く普及させていきたい。

 玉手 山形大の学生にアンケートをしたところ、SDGsを知っている学生は約7割という結果が出た。県内では既にSDGsに関して、優れた取り組みがある。まずはそうした情報を整理して「見える化」し、これまでやってきたことに関して、SDGsの視点で見直しを図っていくことが必要だ。

 ―国際的に提唱されているSDGsを地方の本県とどう関連付けていくのか。

 吉村 SDGsという言葉自体は県民になじみがないが、やまがた森林(モリ)ノミクスや再生可能エネルギーの開発など、県として取り組んでいる部分も多い。どのような内容なのか3者が連携して情報発信し、県民に高い意識を持ってもらえるようになって初めて、本県としての大きな方向につながると思っている。

 寒河江 1965(昭和40)年に元駐日米国大使のライシャワーが本県を訪れ、豊かな自然と調和した暮らしをたたえて「もう一つの日本」と表現した。これを一つの原点として考えると、まさにSDGsは本県にふさわしい運動だ。地方の良さを見直し、SDGsの素晴らしさを訴える一つのきっかけになる。

 玉手 SDGsが掲げる17項目を県の単位に落とし込んでみると、都市部の人口集中と地方の人口減少、環境変化による自然災害の増加といった問題をみんなで解決する際の共通目標として非常に分かりやすい。われわれが地域創生や持続的な地域の発展のために何を目指すのか、はっきりさせる一つの手段になる。
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