鶴岡東、際立つ強さ 県高校野球大会2020、振り返って

2020/8/2 15:17

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 鶴岡東が総合力の高さを見せた大会だった。昨秋の東北大会準優勝の実績にたがわぬ強さを示し、安定した試合運びで栄冠をつかんだ。好機をものにする勝負強さや手堅さを持ち合わせる打線と、計算できる投手陣がかみ合い、他を寄せ付けない実力が際立った。

 打線は打率4割を超え、好調だった。相手投手の制球の乱れを見逃さず、犠打を絡めて着実に加点するそつのなさが光った。全試合を通して無失策の堅実な守備も勝利を下支えした。投手陣は計9人が登板するなど層の厚さを示し、太田陽都や小林三邦ら試合をつくれる投手陣の存在は大きかった。

 東海大山形は優勝こそ逃したが、名門復活を印象付ける戦いぶりだった。エースで4番の主将畑中悠哉を中心に、昨夏ベスト4入りに貢献した主力は経験値が高く、決勝まで勝ち進む原動力となった。5人の2年生が決勝の先発メンバーとして存在感を示したことは、今後のチームづくりに向けた好材料となりそうだ。

 山形中央と日大山形もベスト4入りし、実力校の意地を見せた。山中央は要所で打線が奮起して勝負強さを見せ、日大は3回戦と準々決勝を逆転勝ちするなどしぶとく戦い抜いた。

 今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、野球に限らず、多くの競技で試合や部活動に大きな影響が出た。対外試合も制限され、例年であればチームの完成度を上げる重要な契機となる春の大会が軒並み中止。どのチームも調整不足に頭を痛ませる異例の年となった。

 苦境のシーズンとなった一方、制限された練習環境の中でチーム力を養い、目の前の一戦を全力で戦い抜いた球児たちの頑張りは称賛に値する。多くの3年生が引退となる中、コロナ禍を経験した1、2年生には十分に練習に打ち込めなかった今季の悔しさやもどかしさをばねに、次の舞台に向けた一層の成長を期待したい。

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