【みどころ】鶴東、高い総合力勝負強く
決勝は昨年の全国高校野球選手権山形大会の覇者・鶴岡東と、名門復活を懸ける東海大山形の対決となった。鶴東は昨秋の東北大会準優勝の実績にたがわぬ強さを示し、東海大は昨夏4強入りに貢献した主力が攻守で存在感を発揮。鶴東は総合力が高く、好機をものにするそつのない攻撃が光る。東海大はエース畑中悠哉を中心に、堅守で接戦に持ち込めるか。
チーム打率はともに4割を超える。鶴東は中軸を担う3番馬場和輝と4番鈴木喬が5割台と当たっており、好機に畳み掛ける勝負強さがある。犠打24と手堅さも健在。東海大は5番嵯峨恭平が11安打6打点と好調だ。8番梁瀬和麻も8安打8打点と調子を上げており、打線に切れ目がない。
鶴東は計9投手が登板し、層の厚さを示した。防御率は2.57で、右腕太田陽都らタイプの異なる投手陣は試合をつくる力がある。東海大は4投手がマウンドに立ち、防御率は1.55。畑中を中心に全4試合を通して被安打18に抑えた。
失策数は鶴東が0で、東海大が2。両チームとも堅実な守備が勝利を下支えしてきた。わずかなほころびが勝敗を左右するだけに、いかに相手に付け入る隙を与えないかもポイントになりそうだ。
【決勝かく戦う】
集中、全力でやり抜く
鶴岡東・佐藤俊監督の話 一戦に集中し、できることを全力でやり抜く。たとえ流れが悪くても、落ち着いてプレーできるかどうかが重要。これまでの出来に左右されず、気持ちを切り替えて臨む。
失点、最少限に抑える
東海大山形・武田宅矢監督の話 終盤勝負で勝機を見いだすためにも、粘り強く守って失点を最少限に抑えることが重要。試合を重ねるごとにチーム力は上がっている。自分たちの戦いに集中したい。
▽きょうの試合
【荘銀・日新スタジアム】
◇決勝
鶴岡東 ― 東海大山形
(10:00)
(時間は変更の可能性あり)
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