県内ニュース

寒河江ダムへの流入量、過去最大 県内豪雨、防災操作で下流水位下げる

2020年08月01日 07:51
PR
 最上川などの氾濫で大規模な浸水被害を引き起こした28日から29日にかけての記録的大雨で、支流の寒河江川にある寒河江ダムへの水の流入量が過去最大を記録していたことが31日、分かった。同ダムは放流する量を段階的に減らす特別防災操作を行い、約2583万立方メートル(東京ドーム約20.8杯分)の水をため、下流の水位を下げたとしている。

 国土交通省最上川ダム統合管理事務所によると、27日からの降雨で寒河江ダムの最大流入量は28日午後4時ごろ、毎秒1283立方メートルに達した。同ダムの管理を開始した1991年以降、最も多い量だという。

 最上川を含む下流の河川の水位上昇を軽減するため、同ダムは28日午後7時から段階的に放流量を減少させ、水をため込む特別防災操作を始めた。その結果、ダムがなかった場合に比べ、寒河江川下流の寒河江市西根地点で約1.56メートルの水位低減効果があったと同事務所は推計している。

 同事務所が管理する置賜野川の長井ダム、置賜白川の白川ダムでも流れ込む水をため込む防災操作を行った。同事務所は3ダムで約3364万立方メートル(東京ドーム約27個分)の水を貯留したとし「今後しばらくの間、下流の状況を見ながらの放流が続く。河川やダムの情報について注意してほしい」と呼び掛けている。

 一方、県河川課によると、県管理ダムは今回の大雨で、最上川水系の木地山、田沢川、留山川、前川の各ダムと、赤川水系の荒沢ダムで防災操作を行っている。

防災担当相、「激甚」指定見通し
 記録的な大雨による県内の被害について、武田良太防災担当相は31日、要望活動を行った吉村美栄子知事と自民党県連の豪雨災害対策本部に対し、激甚災害(本激)に指定されるとの見通しを明らかにした。一連の7月豪雨災害として政府の対策パッケージに含まれるとの見方も示した。

 吉村知事は電話で武田防災担当相と緊急会談。激甚災害の指定と、被災地支援策の対策パッケージの対象とするよう要望した。吉村知事は「政府の支援も十分活用しながら、被災者の生活と地域の経済活動が一日も早く回復するよう全力を尽くす」とコメントした。

 自民県連の加藤鮎子会長(衆院県3区)と遠藤利明(県1区)、鈴木憲和(県2区)の両衆院議員は内閣府を訪れ、激甚災害指定を含む財政支援などを武田防災担当相に要望した。

 要望書には▽河川の根本的改良▽内水への対応のための大型ポンプ車の増設▽河川改良後にもかかわらず再度の浸水被害に遭った家屋移転やかさ上げへの支援―など8項目を掲げた。単なるインフラの復旧ではなく、強靱(きょうじん)化や抜本的な改修の必要性などを求めた。これに先立ち、菅義偉官房長官にも同様の要望を行った。
おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2020年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2020年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から