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県内豪雨、陸自に災害派遣要請 建物被害は840棟に

2020年07月30日 22:40
地滑りでリンゴ畑のふじの樹木などが根こそぎ倒され、農道も崩落した=30日午後2時31分、朝日町大暮山
 最上川などの氾濫で浸水が相次いだ県内の大雨被害で、吉村美栄子知事は30日、陸上自衛隊第6師団(司令部・東根市神町駐屯地)に断水が続く尾花沢市と大石田町での給水支援の災害派遣を要請した。同師団は31日から活動する方針。山形新聞のまとめでは建物の浸水被害は26市町村の少なくとも840棟に拡大。同日夕時点で避難者はゼロになった。

 断水は尾花沢市の一部と大石田町のほぼ全域の計5429世帯で続いている。ほかに大蔵村で土砂崩れにより水道管が破損し、塩地区の36世帯で断水となっている。

 山形新聞が30日午後5時までに全35市町村に聞き取りしたところ、住宅や施設の浸水は床上・床下合わせて河北町で153棟、大石田町、村山市、中山町でも各100棟以上となるなどさらに広範囲にわたっていることが確認された。全容を把握できていない自治体もあり、今後も増える可能性がある。

 県によると、午後1時現在の避難者数は大江町5人、河北町17人、大石田町2人だったが、夕方には全員が避難所を離れた。ほとんどの避難所は閉鎖されたが、大石田中武道館は緊急的な受け入れに備えて開設されている。土砂崩れや路面冠水のため最大14地区を数えた孤立集落は、西川町間沢川地区(住民1人)のみとなり、近く解消される見通しとなった。

 県教育委員会によると、30日は尾花沢、大石田、大蔵の3市町村の小学校6校と中学校4校が休校。31日は尾花沢市と大石田町の小学校5校、中学校3校が休校を予定している。

 農業被害も全域に広がっている。水田のほか、サクランボやモモ、スイカ、ネギの畑、野菜や花のパイプハウスが浸水、冠水した。

 運休していたJR陸羽西線が再開し、県内の鉄道各線は全面復旧。道路規制は東北中央道と国道が全て解除され、県道61カ所は通行止めなどが続いている。

関連写真

  • 大豆畑の水を抜く原田代表=河北町谷地
  • ビニールハウスでは1メートル40センチほど水が上がり、収穫間近のトマトが泥をかぶり、ひび割れが起こっていた=大蔵村清水
  • 冬季に融雪で使用している地下水をくみ上げてトイレ用の水に使用している特別養護老人ホーム「仁風荘」=30日午後3時32分、大石田町大石田
  • 「ぺそら漬」を製造する工場が浸水した「いげたや庄司醸造」。断水のため、清掃に使う水は他地区から運び込まれた=30日午後4時20分、大石田町大石田丙
  • 水に漬かった家財を片付ける住民=30日午前9時2分、大石田町大石田

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