ふるさと山探訪(2) 楯山・変化する表情、動植物との出会い

2020/7/23 22:20
森林浴コースを進むとスギの巨木が立ち並んでいた=村山市楯岡

 村山市の楯山は住宅密集地近くに位置し、市民に親しまれている里山だ。曇り空のスタートとなった23日、山を進んでいくと、さまざまな動植物に出会うことができた。

 数ある登山口のうち、見どころにアクセスしやすい東沢ため池西側から入山。三つのピーク(東楯山、中楯山、西楯山)をたどり、北側の鏡清水コース(通称・森林浴コース)を歩いた。約1時間半の行程は、少し汗をかく程度のちょうど良い運動となった。この間にも山の表情は変化し続け、街からほど近い場所にある自然を肌で感じた。

 ◇ ◇ ◇ 

 村山市の東沢バラ公園の西側、村山盆地に位置する楯山は東楯山(233メートル)、中楯山(209メートル)、西楯山(209メートル)のピークがある。街から山頂が望める低山だが侮れない。23日の山歩きでは、野生動物がこちらを向いていたり、巨木が天に向かって伸びていたりと、見応え十分の空間が広がっていた。

 ガイドを務めてくれたのは楯山の動植物に関する「TATEYAMAガイド」シリーズ著者の土谷義幸さん(72)=同市楯岡荒町2丁目。東楯山への登山道は航空障害灯へのアクセス路であり、車も通れる広さだ。約20分で登頂すると広場が現れる。国蝶(こくちょう)オオムラサキの繁殖場所となっており、7月下旬の晴れた午後には乱舞する多くのチョウが確認できるという。

 東楯山から中楯山、西楯山に向かうと、アヤメ科の多年草シャガが至る所に生えている。西楯山の山頂手前で何やら視線を感じた。県獣のカモシカだ。土谷さんによると毛は白く、まだ若い個体という。少し時間をおいてそっと観察していると草を食べ始めた。

 西楯山の頂上からは村山市や東根市が一望でき、遠くには山形市の高層建築物も見えた。スタート地点に戻り、山北側の森林浴コースに入っていく。巨大な杉の木が生い茂り、きれいな空気を吸うと日常の煩わしさから解放されるようだった。

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