山形満喫、感染注意しながら 県内連休初日

2020/7/23 22:10

 夏の行楽シーズンが本番を迎えた。観光業などを支援する「Go To キャンペーン」もスタートし、県内各地の観光スポットや行楽地は連休初日の23日、新型コロナウイルスの感染対策を講じながら、山形の魅力を満喫する家族連れや団体客の姿が見られた。コロナ感染が広がる首都圏を避け、地方を旅先に選んだとの声も目立った。

人出はあるものの、例年のような連休の風景は見られない銀山温泉=尾花沢市

 尾花沢市の銀山温泉には午前中から県内外の観光客が次々と訪れ、共同駐車場はすぐ満車に。ただ立ち食い豆腐を販売する「野川とうふや」の野川栄子さん(76)は、連休としての人出は例年の半分程度とみる。「コロナの前は温泉街の橋が落ちるのではないかと心配するほど人がいた」と野川さん。かつて飛び交っていた外国語は全く聞こえず「早く以前のように戻ってほしい」と願う。

 友人と訪れた新庄市泉田の小口トメ子さん(77)は「山中の屋外で感染の心配はないだろうとここを選んだ。県外は少し怖い」。宮城県大和町の70代夫婦は「本当は東京の高尾山を予定していたが変更した。明日以降も連休中は近場への日帰り旅行を考えている」と話した。

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観光客の人出が戻り始めた上杉神社=米沢市

 米沢市の上杉神社にも人出が戻り始め、宮城や福島、新潟など隣県を中心に、県外から多くの観光客が訪れた。参拝客はソーシャルディスタンスを守って並んでいたため、参道には長い列ができていた。観光案内所の職員も「ちょっと少ないかなというくらいで、例年並みの人手が戻り始めている」と話す。

 茨城県笠間市から自家用車で来県した自営業、大山敬さん(65)は「前から上杉の歴史を見たいと思っていた。今日が今年に入って初めての遠出だ」と笑顔。一方、地元に住む米沢市下花沢、会社員佐藤大樹さん(33)は「遠くへ行くよりも市内観光。県外から来てる人もいるが、屋外だし注意していれば大丈夫だろう」と語った。

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 遊佐町の西浜海水浴場は午前中、多くの家族連れが波打ち際で水遊びや砂遊びに興じた。感染予防のため時折、海水浴客同士の距離を取るよう呼び掛けるアナウンスが流れた。酒田市砂越、会社員越坂優子さん(35)は「最近どこにも行くことができなかったので、何とか子どもたちを喜ばせてあげたい」という思いから、家族3人で訪れた。大きな波が来るたびに歓声を上げる子どもたちに「楽しそうで良かった」と目を細めた。

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県外から多くの観光客が訪れる山寺=午後3時15分、山形市山寺

 山形市の山寺は昼ごろ、北関東など県外からの観光客でにぎわった。団体9人のバス旅行で立ち寄った茨城県境町、会社員石塚幸一郎さん(63)は「例年山形に来ている。地方観光業を応援したい」と笑顔を見せた。県外客からは「関東よりも東北の方が感染リスクが低いと考え、山形を選んだ」との声も多く聞かれた。山寺地区の土産物産「遠藤物産」の遠藤正明社長は「例年と比べると客足は半分。国や県が観光を促進してくれる政策はありがたい」と観光客のさらなる増加を期待していた。

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