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南陽の若手生産者が奮闘、躍進 サクランボ県品評会、過去5年入賞数トップ

2020年07月11日 09:40
県の品評会で6年連続上位入賞を果たした長谷部翔太さん。若手生産者の努力が南陽産サクランボの質の高さを支えている=南陽市法師柳
 ブドウの産地として知られる南陽市で、サクランボの若手生産者が奮闘している。東根市や寒河江市などの大産地と比べて生産者数が大幅に少ないにもかかわらず、過去5年間の県品評会での上位入賞者数はトップ。有名産地と並ぶ土壌の良さに加え、栽培への熱意が躍進を支えている。

 県農業技術環境課によると、サクランボの生産者(2015年現在の経営体)は、天童市が1713、東根市が1572、寒河江市が1123となっている。南陽市は429と、天童市の4分の1程度だ。

 だが、過去5年間の県品評会の入賞者(JA全農山形提供)は、佐藤錦が南陽市が13人で最も多く、東根市11人、寒河江市8人、上山市3人が続く。同様に紅秀峰も、南陽市が東根市と並び10人で最多、寒河江市が9人、高畠町が5人、天童市が2人となった。品評会は形状や着色、糖度、熟度など9項目を審査しており「(入賞は)果実の質や栽培技術の高さの裏付け」(JA全農山形)という。

 南陽市内で入賞者を最も輩出しているのは吉野川右岸の沖郷地区だ。寒河江や天童と同様の砂質の沖積層が広範囲に広がり、栽培適地となっている。県農業技術環境課は「サクランボは水はけが良くないと育たない。品評会での入賞数が多いのは栽培に加え、果樹の選別、詰め方も含めた技術力の高さ」と話す。

 県品評会で入賞した市内生産者のうち、半数以上を30~40代が占めるなど、質の高さを支えるのは、若手生産者だ。3年連続で最優秀賞に輝いた遠藤稔さん(37)=高梨=と6年連続上位入賞した長谷部翔太さん(32)=法師柳=はその中心的存在で、共に沖郷地区在住。質の高い果実を作り続けた地元の先輩に憧れ、教えを請うた。「結果を残すことが恩返し」と口をそろえる。

 ブランド化を目指した若手同士の学び合いも盛んで、園地視察や調査に励んでいるほか、有志で「観察木」を設定し、年別にさまざまな剪定(せんてい)方法を試して出来栄えを検証するなど、技術を高め合っている。長谷部さんは「生産量は主要産地にかなわないが、品質の高さで勝負したい」、遠藤さんは「(市のキャッチコピーである)『菊とぶどうといで湯の里』に、サクランボも加わるよう挑戦を続ける」と語る。

 質の高さは品評会の入賞者数が物語る。市農林課は「若手農家は勉強熱心で意識も高い。こうした思いを継続していけるよう、何らかのバックアップ策を検討したい」としている。

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