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「秘伝」など使用、自慢の納豆を全国へ 山形の福祉事業所「夢工房」

2020年07月08日 10:05
手作り納豆を容器に詰める利用者=山形市蔵王上野
 山形市の社会福祉法人ざおう福祉会の障がい福祉サービス事業所「夢工房」は利用者が手作りしている納豆を全国の消費者に届けたいと、直営サイトでの受注販売を始めた。障害がある人たちの工賃アップと自立した生活支援を目指し、県産大豆だけを使ったこだわりの手作り納豆「やまがたづくし」を広めていく。

 夢工房は1999年に通所型知的障がい者授産施設として開所。県内の他施設ではやっていない納豆製造に着目し、2010年から施設内に納豆の製造工場を設け、販売を行ってきた。売り上げアップにつながるような営業活動を地道に展開し、スーパーや直売所での販売のほか近隣の温泉旅館からの注文もあって、順調に売れ行きを伸ばしてきた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大で温泉施設が営業できなくなるなどの影響で、受注が減少する事態になっている。

 こうした現状を打開しようと、市売上増進支援センターY―biz(ワイビズ)の助言を受ける中で、インターネット販売をスタートさせることにした。すべて河北町の契約農家から仕入れた1等級の中粒大豆「タチユタカ」「秘伝豆」「紅豆」の3種類を使用。味の違いや、納豆本来のにおいや粘りにこだわった一品料理になるような存在感が特徴となっている。

県産大豆のみを使った手作り納豆「やまがたづくし」。直営サイトの受注販売がスタートした
 利用者が一粒一粒大豆を選別して、納豆菌を加えて撹拌(かくはん)し、容器に盛り込み、包装するなどの作業に携わっている。大豆を水に漬けおいたり、発酵させたりするため、完成までに3日かかるという。現在は週2、3日間の製造をしており、利用者44人が関わっている。今回、ネット販売に当たって、県の補助金を活用し包装デザインを考案した。

 夢工房の大沼真紀子施設長と職業指導員の渡辺陽介さんは、県内の障害者の平均工賃は全国最低水準のため、利用者に1円でも多くの工賃を支給したいとし、「贈答品やお中元などで扱ってもらえれば。地元の人たち向けについては継続しながら、全国の納豆好きの人たちにも食べてほしい」と話す。今後、県内の駅や空港、道の駅などへの販路拡大を目指す。

 タチユタカ、秘伝豆、紅豆の3種類あり、3種セットは送料込み2500円。毎月1~15日に受注製造し、月末に発送する。サイトはhttps://ykobo.thebase.in
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