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コロナ禍でも県産サクランボ輸出堅調 昨年並み、築いた信頼関係生きた

2020年07月05日 10:08
輸出用サクランボの出荷作業にあたるJA職員。コロナ禍でも県産サクランボの輸出は堅調だ=寒河江市
 本県産サクランボの輸出が、新型コロナウイルスの影響に伴う航空便減便や、現地でのフェア、商談などができない中でも堅調となっている。県によると、輸出先は主にマレーシア、台湾、香港で、昨年の輸出実績1.4トンと同程度の注文が入っているという。関係者は胸をなで下ろしながらも、今後の取引への影響を注視している。

 県農産物流通販売推進室によると、今年はコロナ禍で輸出相手国・地域での商談ができず、輸出事業者は電話やメールで現地バイヤーとやりとりをしているのが現状だ。また、台湾は船便だがマレーシアや香港は航空便を利用するため、減便に伴いタイミングを合わせて発送の調整をしているという。「堅調に推移しており、まずは一安心だが、飛行機の減便が続いているのでまだ油断はできない」と同推進室の担当者。

 県国際経済振興機構によると、機構が支援し寒河江市、JAさがえ西村山が輸出する同市産サクランボは昨年度、約620キロの輸出量だったが、本年度は台湾と香港、シンガポール、マレーシアから計約900キロの注文が入っている。新型コロナの影響で輸出先でも外食産業は大きな打撃を受けているが、サクランボの取扱先となっている高級スーパーなどは売り上げが好調という。

 本県から現地に出向いての販売促進ができない状況にあるものの、代わりに現地バイヤーが本県産地の意向をくんだプロモーションをしてくれているといい、これまで築いてきた信頼関係が生きている形だ。一方で、関係者からは、「航空便の輸送費が上がった分を価格に転嫁されるかもしれず、そこは心配」との不安も聞かれる。

 同機構の漆原意県産品輸出チーフコーディネーターは「新型コロナにより海外の小売店が機能するかどうか分からず、輸出自体できなかったり、嗜好品(しこうひん)まで手が伸びなかったりするのではないかと思っていたが、サクランボを含め順調」と胸をなで下ろす。一方で、「当面は仕方ないにしても他産地との競争の中、県産食材を引き続き使ってもらうためには、顔と顔を突き合わせないとフォローできない面がある」と、通常の取引の早期再開も願った。
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