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栽培から一貫、夢のワイナリー誕生 上山の鈴木さん

2020年07月03日 08:31
上山市3番目のワイナリー「ベルウッドヴィンヤード」を設立した鈴木智晃さん=上山市久保手
 質の高い醸造用ブドウとワインの産地として知られる上山市に、3番目のワイナリー「ベルウッドヴィンヤード」が誕生した。ブドウ畑の丘が広がる上山の風景に引かれ「この地で自分の思い描くワインを造りたい」と、朝日町出身の鈴木智晃さん(42)=山形市志戸田=が設立した。秋に初醸造を開始する予定で「上山のブドウが持つポテンシャルを表現した、おいしいワインを届けたい」と夢を膨らませている。

 鈴木さんは1998年4月、朝日町ワインに入社した。醸造部門を中心にワイン造りに携わる中で「ブドウ作りから醸造、販売まで一貫して取り組みたい」との思いが日々強くなり、2017年3月に退社。翌4月に上山市久保手のブドウ畑を譲り受け、市や関係団体がワイン産業への新規参入をサポートする「かみのやまワインの郷プロジェクト」の支援を受けながら、ワイナリー設立を目指してブドウ栽培を開始した。

 同年11月には、初めて収穫したデラウェアを使い初のオリジナルワインを委託醸造。その後も山形新聞社のクラウドファンディング「山形サポート」で受けた資金で畑を増やすなどしてきた。並行してワイナリー創業の準備を進め、県と市の補助を得て昨年10月に着工へとこぎ着け、今年3月に完成。6月25日には果実酒製造免許を取得した。

 ワイナリーは木造平屋で延べ床面積294平方メートル。ワイン醸造室と瓶詰め室、貯蔵熟成室のほか、開発企画室も設けた。約85アールの畑でデラウェア、ピノノワール、ピノグリ、ソーヴィニヨンブラン、メルロ、カベルネソーヴィニヨンなどを栽培し、9月から1万1千本を目標に醸造をスタートさせる。5年後には栽培面積が111アール、ブドウ生産量約9.4トンで赤、白、ロゼ、スパークリングの計20種類以上、年間1万6千本の醸造を目指す。

 「上山に来てからの3年間は、大変なこともあったが市や関係者など周囲の助けがあり、ここまでたどり着くことができた。これからは今まで以上に自由に、自分の色を強く出したワインを造れるようになる。いいブドウを栽培し、いいワインを造って、たくさんの人に飲んでもらうことで恩返ししたい」と鈴木さん。さらに「この地には蔵王連峰を望む美しい景色が広がる。イベントなども企画し訪れる人が楽しめ、みんなから愛されるワイナリーにしていきたい」と誓った。
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