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二ツ目昇進、昇りんさん(中山出身) 春風亭昇太師匠の8番目弟子

2020年06月24日 09:02
出演者として自身の名前も入った寄席の表看板を指さす春風亭昇りんさん=東京・新宿末広亭
 中山町出身の落語家・春風亭昇りん(本名・須貝孝広)さん(29)が今月、4年間の前座修業を経て二ツ目に昇進した。昇りんさんが所属する落語芸術協会などによると、本県出身落語家の二ツ目昇進は約36年ぶりという。

 昇りんさんは、上山明新館高から東京農業大に進み、在学中は落語研究会に所属した。といっても落語家を目指すつもりはなく、卒業後は2年ほどフリーターをしていたが、この時、久々に見た落語が人生の転機となった。学生時代とは異なる面白みを感じ、一年の半分以上寄席に通っているうちに落語家になる夢を抱いた。

 多くの師匠がいる中で、新作落語のうまさや高座の明るさなどで輝きを放っていた春風亭昇太さんの弟子になろうと決意。劇場前で出待ちして直談判を何度も重ねた。2016年2月、半年がかりで入門の許しを得て、テレビ番組「笑点」でおなじみ、昇太師匠の8番目の弟子となった。師匠に選んでもらった「昇りん」の名は実家のリンゴ農家にちなむ。

 出囃子の太鼓や着物のたたみ方などを身に付ける数カ月の見習いを経て楽屋入りし、そこで4年間、前座修業を重ねてきた。

 高座で紋付き羽織・はかまを着用することや、自分で落語会を開くことなどが許される二ツ目は、落語家として独り立ちしたとみなされる地位。昇りんさんは「自分がやりたい新作落語は、二ツ目になって初めて寄席で披露することが許される。それがかない、ものすごくうれしい」。

 半面、これからは自分で腕を磨き、自力で売り込まなければ仕事は入ってこないという厳しい世界のスタートラインでもある。「全国を回って独演会を開き、多くのお客さんに笑いを届けている師匠のような落語家に早くなれるよう精進したい」と意気込む。

 東京の新宿末広亭に続き、現在は浅草演芸ホールの寄席に連日出演中。二ツ目昇進の披露目となる高座で、新作や古典の落語を演じている。

 新型コロナウイルスの影響で上京できなかった故郷の家族なども近く見に来る予定という。昇りんさんは「コロナが落ち着いたら、ぜひ山形の皆さんの前で落語を披露したい」と話している。
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