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「ニュー村尾」再生へ、関与の在り方探る 上山市、来月から

2020年06月04日 11:20
多くの皇族が利用したニュー村尾浪漫館離れ。上山市は関与の在り方について調査を始める=上山市新湯(多田善昭建築設計事務所提供)
 皇室ゆかりの宿として知られながら、長期間の休館が続く上山市の温泉旅館「ニュー村尾浪漫館」について、市は来月から関与の在り方を調査する。観光資源としての活用などに関し、取得の有無を含めて方向性を探り、本年度内に結論を出す。

 市によると、市中心部の新湯温泉街にある同館は1923(大正12)年創業。2003年にホテル王将グループ(天童市)が取得し、本館を増築するなどしたが、利用者数の減少や改修費の捻出にめどが立たないことなどを理由に、16年5月から無期限休館となっている。

 昭和天皇が1947(昭和22)年の東北巡幸の際に初めて民間施設に宿泊された場所であり、92年の「ベにばな国体」開催時には現在の上皇ご夫妻が滞在されるなど、多くの皇族が利用してきた。特に5棟の離れは、県内を代表した日本画家の朝一圭鳳のふすま絵や、技術を結集した欄間、床の間などが残り、美術史的価値が高いとされ、2016年11月に国の登録有形文化財の指定を受けた。

 王将グループは現在、売却先を探してるといい、その中で市に活用の可能性について打診があった。上山城に隣接し、市中心市街地活性化基本計画区域内に位置することもあり、市は歴史的価値があるとされる木造4階の旧館を含め、観光や街中活性化に活用できる可能性があるとして調査を決めた。

 調査は来年2月まで行い、有識者からの意見聴取、市民対象の見学会やアンケート、関係団体へのヒアリングなどを予定している。市は「施設は貴重な資源ではあるが、再生へはさまざまな課題がある。しっかり調査し、市としての関与の可能性を探っていきたい」としている。
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