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大麻、本県を侵す~19年の県警摘発3倍 仲間内で取引、若者に拡大警戒

2020年06月03日 12:19
 県警が2019年に大麻の所持や譲り受けなどで摘発した人数は15人で、前年の3倍に上っていることが2日、県警組織犯罪対策課への取材で分かった。16年以来となる栽培の摘発もあり、“県産大麻”も出回る。入手のしやすさなどから若者間での拡大が警戒され、県警は他の違法薬物使用の入り口ともなる「ゲートウエードラッグ(入門薬物)」の摘発に引き続き力を入れる。

 同課によると、大麻取締法違反の摘発人数は14年5人、15年7人、16年6人、17年8人、18年5人と10人未満で推移していたが、取り締まりの強化もあって19年に急増した。一方で、覚醒剤は14年が18人で、19年は11人、危険ドラッグを含む麻薬などは14年が4人で19年は2人にとどまった。

 県警が昨年8月に逮捕した最上地方の20代の男2人は5年ほど前から大麻を使用していた。調べに「自分たちで吸い、あとは売る目的だった」と供述。安く手に入れるために18年から栽培に手を出し、家からは大麻草24本が見つかった。昨年10月に逮捕した置賜地方の男の事件では、経営する店から大麻約47グラムとプランターで栽培していた大麻草11株を押収した。

 大麻事件の摘発者数は全国的に増加している。警察庁のまとめでは、19年は4321人と、15年の2101人の2倍以上を数え、初めて4千人を超えた。20代以下が6割を占める。

 1グラム当たりの末端価格は乾燥大麻が6千円、大麻樹脂は7千円。覚醒剤の6万4千円やコカインの2万円と比べ手が出しやすい。インターネットで流れる有害性を否定する情報も警戒心の低下につながっているとみられ、若年層への広がりに危機感を募らせる。

 県警が14~18年に摘発した覚醒剤事件の容疑者の平均年齢が45.4歳だったのに対し、大麻事件は26.4歳だった。最上地方の事件では、栽培した男から大麻を譲り受けた同地方の20代の3人も逮捕されている。県警組織犯罪対策課の担当者は「犯罪組織・グループと接触せずに仲間や知人から手に入れられる手軽さが、若者の間で広がる要因の一つ」と、大麻の危険性を指摘。「いつでもやめられるという考えは間違っている。1回でも乱用で、気づかないうちに中毒になる。犯罪組織・グループの資金源になる場合もあり、絶対に手を出してはいけない」と強く訴える。
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