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「鶴岡まちキネ」22日で閉館 来館伸びず、コロナ影響も

2020年05月20日 09:31
22日で閉館する映画館「鶴岡まちなかキネマ」=鶴岡市山王町
 鶴岡市山王町の映画館「鶴岡まちなかキネマ」が22日で閉館すると、運営会社のまちづくり鶴岡(同市、木戸祐社長)が19日、発表した。当初目標の来館者数が達成できない状況に、新型コロナウイルスに伴う休業要請など厳しい状況が重なり、自助努力では乗り切れないと判断した。市内唯一の常設映画館が、開館から10年目で幕を下ろす。

 2010年5月、昭和初期から続く絹織物工場を整備し、市内では8年ぶりの映画館としてオープンした。四つのスクリーンを備え、総座席数は437。当初事業計画では年間来館者13万人を目標としたが、6~7万人台で推移した。

 木戸社長は「三川町の映画館『イオンシネマ三川』とは上映作品などで一定のすみ分けができていたが、若者の映画離れやデジタル化といった変化に追い付かなかった」と話す。約7億円の借入金があり、施設の修繕や設備更新の再投資が必要となる中、新型コロナの影響で4月19日から臨時休館となり映画収入が途絶えた。同業他社への売却も不調に終わり、閉館を決めた。

 建物の今後の利活用は未定で、同社は敷地内の他の建物を活用した賃貸業、ウェブ作成事業を当面継続する。従業員12人のうち9人は今月末で解雇となる。有効期限が4月30日以降の各種招待券、鑑賞券の払い戻しなどは今月25日~6月14日の午前10時~午後4時、鶴岡まちなかキネマで対応する。

 地元の鶴岡山王商店街振興組合の阿部等理事長は閉館を受け、「文化として残ってほしい思いはあるが、映画館の運営では利益を上げるのが難しい時勢とも感じる。建物は何らかの形で生かしてほしい」と話していた。

県興行生活衛生同業組合「地元に愛され、残念」
 まちなかキネマを含む県内全8映画館でつくる県興行生活衛生同業組合の吉村和文理事長は「地元に愛され、精力的に県内の映画文化の底上げに貢献してきた映画館だっただけに、閉館は寂しく、残念だ。薄利多売の産業ゆえに、人が集まれないというコロナの影響による打撃は大きい。再開できた施設でも状況は厳しい。どうやってコロナと共存してやっていけるか、対応を考えていかなければならない」と話した。

債権回収不能の恐れ―荘内銀
 フィデアホールディングスは19日、傘下の荘内銀行による、まちづくり鶴岡に対する債権4億1900万円が回収不能となるか回収が遅れる恐れがあると発表した。担保などで保全されていない部分について既に全額を引き当て済みで、2021年3月期の業績予想に影響はないとしている。
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