県内ニュース

感染リスク減へオンライン診療 306カ所対応、110カ所は初診から

2020年05月10日 12:44
タブレットを使い、オンライン診療に取り組む和田克彦院長=山形市(和田内科クリニック提供)
 医師が、タブレットなど情報通信機器の画面を通じて患者を診察するオンライン診療が、県内でも進んでいる。新型コロナウイルスの院内感染防止が目的で、初診から自宅にいながら診療や薬の受け取りが可能な環境を整えた医院があるほか、再診に限り受け付ける所など、医療機関によって対応はさまざまだ。

 厚生労働省はホームページで、各都道府県の電話を含めた遠隔診療に対応する医療機関リストを掲載している。本県では306カ所が取り組み、このうち110カ所は初診から導入、再診は全機関が行っている。

 山形市の和田内科クリニックでは昨春から、高血圧などの慢性疾患を対象にオンラインと対面を組み合わせた診療を開始した。新型コロナへの対応は先月27日以降、初診からオンライン診療で受け付けている。初診は遠隔診療が可能かどうかを判断するため、看護師が事前に症状や持病などを聞き取る。診療は専用アプリを使い、医師がテレビ電話で患者と会話しながら健康状態を聞く。薬の処方は配達できる調剤薬局に連絡して対応している。和田克彦院長は「感染リスクを減らすため診療から会計まで一貫してステイホームでできる仕組みが重要」と強調する。

 一般的に遠隔診療は、聴診器を当てて呼吸音を聞いたり、触診して腹部などの状態を確認したりすることができないため、誤診を招くリスクもあると指摘される。和田院長は「対面診療ではない分、テレビ電話での問診では通常よりも丁寧に症状などを聞き取ることを意識している」とし、「初診と再診を合わせて10件ほど対応した。発熱症状よりも、ストレスからとみられる症状を訴える人が多い印象」と語った。

 一方、白鷹町立病院は初診、再診問わず電話での診療が可能という。患者から電話を受けた看護師が症状などを聞き取った上で、内科、外科の常勤医が電話で折り返す。担当者は「門戸を広げることが重要」とした。

 戸沢村中央診療所では再診のみ電話で応じており、初診には対応していない。同病院はその理由について「電話診療は顔が見えない診療となる。これまで診察した経験がない患者には難しい」との考えを示している。

 県医師会はホームページで、かかりつけ医がいない場合の診療について、情報通信機器や電話を用いた診療を行う最寄りの医療機関に相談してほしいと呼び掛けている。
おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2020年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2020年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から