更衣室が感染の連鎖生む? クラスターが発生した米沢の工場

2020/4/16 08:28
新たに5人の感染が明らかになった「佐勇」の山形工場=米沢市

 新型コロナウイルスの感染確認が相次ぐ県内で、クラスター(感染者集団)が発生した「佐勇」の山形工場(米沢市)。感染の連鎖は職場内の更衣室で起きた可能性が高い。密閉・密集・密接の「3密」が生まれやすく、多くの人が触れる取っ手などにウイルスが付着していたもようだ。県は15日の会見で、勤務時間の前後も対策を徹底する必要があるとし、「感染拡大防止のため職場環境を再点検してほしい」と呼び掛けた。

 同工場では今月6日、高畠町在住で40代の女性従業員の感染が初めて確認された。この女性は、東京から帰省した家族の濃厚接触者だった。以降、女性の同僚4人が感染していることが判明。県は当初、休憩スペースで一緒に昼食を食べていたことを接点と想定していたが、この共通点がない体調不良者もいたため、調査範囲を更衣室利用者にまで拡大した。

 従業員約140人のうち、現時点で70人を対象にPCR検査を実施した。阿彦忠之県医療統括監は「更衣室のような供用スペースは『3密』が生まれやすい。取っ手やドアなど、いろいろな人が触れる所が感染原因となる」と指摘。顔を合わせ和やかに話す機会もあることから、「家庭だけでなく職場でも『3密』を少なくする取り組みをお願いしたい」と続けた。

 佐勇によると、工場内は1階に作業スペース、2階に更衣室や休憩スペースなどがある。食品を扱う作業スペースは目元しか露出しない服装を義務づけているが、休憩スペースではリラックスした服装となり、一緒に食事を取ることもあるという。

 工場は7日から休業中。佐藤広志社長は取材に「食品会社として誠意を持って情報を公開すべきと考え、保健所の調査にも全面的に協力している。経営的には早く再開したいが、再び感染者が確認されれば大変なことなので慎重に判断したい」と話した。

山形市の40代女性はネクスコ系列勤務

 NEXCO(ネクスコ)東日本は15日、山形新聞の取材に対し、同社グループ会社「ネクスコ東日本トラスティ」の女性従業員が新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。女性は山形市が同日公表した山形市在住の40代女性。

 同社などによると、女性は市内の事業所に勤務。内勤で、一般客など不特定多数との接触はないという。ホームページでも公開している。

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