県内ニュース

人影まばら…映画館、試練の時 外出自粛や公開延期で苦境に

2020年04月10日 10:12
人影まばらな映画館。公開延期により上映作品も減る中、営業時間短縮などで苦境を乗り切る=山形市・フォーラム山形
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出自粛や新作映画の公開延期が相次ぐなど、映画館が苦境に立たされている。県内の映画館は感染防止対策を講じながら営業を続けるが、旧作を取り入れたプログラム編成や営業時間短縮に踏み切るなど、早期の終息を願い努力を重ねている。

 映画館は法律上、常時換気が義務付けられ、各館は座席間隔を空けての鑑賞、アルコール消毒の徹底やマスク着用の推奨など対策を行いながら営業している。一方、外出自粛で客足は遠のき、新作の公開延期により上映作品が減っている。

 山形市のフォーラム山形とソラリスでは3月以降、来場者が半減し、県内で感染者が確認されて以降はさらに顕著になった。新作が減った分、単館系の作品や旧作で補っているが、上映数減は否めない。全国的な夜間の外出自粛を踏まえ10日から当面、午後6時に閉館とする。時間短縮は光熱費や人件費の削減にもつながる。森合広支配人は「われわれにも生活がある。来てくださいとは言えないが、粛々とできることをやるしかない」とし、「休館すれば再開できないかもしれない怖さもある。見たいという人がいる以上、存在を示したい」と語った。

 鶴岡まちなかキネマ(鶴岡市)も徐々に時間短縮を進めている。客数は通常の3割ほどにまで減った。一方で、新作に代わり旧作のプログラムが増えた分、回数を増やして訪れる常連客もいるといい、畠山将司支配人は「来てくれるお客さんがいる限り、なんとか続けたい」と話した。

 「本来であればゴールデンウイークは一番の稼ぎ時だが、先が見通せない」と話すのは、ムービーオンやまがた(山形市)の藤木英司支配人。10日から営業時間の短縮も始める。新作上映が減る中で、志村けんさんの追悼上映「鉄道員(ぽっぽや)」や、名作を上映する「午前十時の映画祭」のアンコール上映など工夫を凝らす。「休業するのは簡単だが、最大限の努力をして映画に触れる場を提供するのが役目だと思っている。歯を食いしばってやっていくしかない」と語った。
おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2020年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2020年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から