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「もっと危機感持って」 イタリア在住の本県関係者、感染拡大防止へ

2020年04月08日 14:32
深刻な感染拡大でスーパーや薬局でも入店制限があり、買い物に2、3時間かかるという=3月20日、ミラノ市内(古川澄子さん提供)
 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、海外にいる本県出身者らも脅威にさらされている。特にミラノ万博などで本県との交流が深まったイタリアは、死者が1万人を超えるなど状況は深刻だ。外出制限が続く中、ミラノ市内などの本県出身者らが7日までに山形新聞の取材に応じ「もっと日本、山形の人たちに危機感を持ってほしい」「最悪な状況を避けるには一人一人の心掛けと、行動が重要」と語った。

 イタリアと本県は、2015年にミラノ市で開催された万博に県や鶴岡市が参加したほか、16年にはローマで日伊国交樹立150周年記念事業として酒田出身の写真家・土門拳の写真展を開き、親交が深まった。現地の本県出身者や、県が「やまがた特命観光・つや姫大使」に任命した人たちと18年「やまがた・イタリアつながるネットワーク」が設立され、交流が続く。

 「自分も感染しているかもしれないと思って行動してほしい。イタリアでも無症状の人が感染を広げた可能性がある」。日本の旅行会社のミラノ支店に勤める山形市出身の工藤尚美さん(46)は、外出制限が続く中で4歳の娘、イタリア人の夫と、ミラノ市に隣接するセッティモ・ミラネーゼ市で暮らす。「娘だけでなく山形の母親も心配。このウイルスは想像以上に感染力が強い」と話した。

 日本酒卸売商社などを現地で営み、同大使を務める高島麻衣子さん(46)=宇都宮市出身=は、ミラノ市在住。「経済の中心ミラノには地方から出てきた人も多い。政府が移動制限を指示する前に多くの若者が地元に帰ったことや、頬を合わせたり、握手したりするイタリアのあいさつの習慣も感染を拡大させた要因の一つと考えられる」と指摘する。習慣が異なることを踏まえつつ「日本の人たちは、まだ悠長な部分があると感じる」と語った。

 同市で日本語講師をする高畠町出身の古川澄子さん(48)は「日本人に比べて時間や規制にルーズなイタリア人も、今は外出制限や決まりを守っている。それだけ深刻な状況だということ」と説明。スーパーや薬局は開いているが、入店は1人ずつ。食材を買うにも2、3時間かかり店の前に行列ができているという。「正しく恐れ、この危機に鈍感にならないでほしい」と古川さん。

 ミラノ万博で本県からの訪問団通訳を務めた、山形市出身で会社経営の喜志枝プラチディさん(52)は、同市から南に約450キロのペルージャ在住。「1週間で全土に広まった。ウイルスを警戒し行動が制限される生活はつらいが、みんな落ち着いて行動している」と話し、続けた。「山形の人たちには、不便で制限されることがあっても、感染を広げないため今は協力し合い、いろんなことを我慢してほしい」
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