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夜の街ショック隠せず、葛藤とため息 外出自粛要請後初の週末

2020年04月04日 08:56
吉村美栄子知事が若者の外出自粛を呼び掛け、初めての週末。JR山形駅前の飲食店街はほとんど人通りがなかった=3日午後6時48分、山形市
 県内での新型コロナウイルス感染確認を受け、吉村美栄子知事が若者への夜間外出自粛を求めて最初の週末となった3日。各地の夜の街は、これまで以上の客足の落ち込みが見られた。ため息をつく店主、迷いながらも仕事仲間を送別する若者たち―。生の声を拾った。

 県内初の感染者が先月31日に確認された米沢市。3日午後6時半、飲食店街は店の明かりが3分の1程度消え、普段より薄暗かった。

 比較的若者の利用が多い居酒屋は、カウンターに客が1組のみ。30分ほどして訪れた7人の30代男性グループは、仕事仲間で送別会という。「開催するか迷ったが、長く一緒に仕事をした仲間なので何もせず『バイバイ』ではむなしい」と幹事役の男性。「対策とは言えないかもしれないが、特に近しかった人に絞り、短時間で切り上げようと思っている」と続けた。

 同店の30代店長は「31日以降キャンセルが相次いでいる。市内に数店舗あるが、このままの状況が続けば営業店舗数を減らさなければならない」とため息をついた。

 近くにある別の居酒屋では若い女性が1人で席に。市内のスナック従業員で、待ち合わせている客と夕食を取ってから店に行くという。「平日はほとんど客が来ない。市内で感染者が出てからは特に。やっぱり怖い」と話した。

     ◇

 新庄市中心部のカラオケ店は市内男性の感染が発覚した2日以降、客の出入りがほとんど止まった。もともと客層は若者中心。それまでは、減ったとはいえ来店者がいたが、状況は一変した。「例年この時期は若者らで埋まっているが…。ショックです」と40代の店長。「売り上げダウンはつらいが、お客さんもスタッフも守りたい。日々葛藤ですよ」とつぶやき、「これは世界的問題だし一日も早い終息を願うしかない」。

     ◇

 感染者が未確認の地域も閑散としていた。山形市のJR山形駅前、飲食店街は客がゼロか、いても1、2組の店が多かった。「ロジウラノイザカヤつきや」を営む斎藤喜博さん(41)は「外出自粛より県外からの来県を規制した方が良い。今はじわじわと(首を)絞められているようだ」と話した。山形市の会社員男性(32)は若者が“規制”対象とされたことに「現状を考えれば仕方がないが、ややふに落ちない」と本音を漏らし、「常連店をつぶしたくない」と杯を傾けた。

     ◇

 いつもの週末はにぎわいを見せる酒田市の酒田柳小路屋台村「北前横丁」は、午後7時前でも人がまばらだった。「酒処KITAMAE」の山崎侑斗オーナー(23)は「なぜ昼は良くて夜だけ自粛なのか」と、客のいない店内で憤った。

県内施設の休館相次ぐ
 新型コロナウイルスの県内での感染拡大を受け、県内各自治体は3日、管内施設の休館を発表した。

 ▼寒河江市は市民浴場、市立図書館、市老人福祉センターを5日から15日まで。
 ▼村山市は市立図書館、最上徳内記念館、最上川美術館(真下慶治記念美術館)、北村山視聴覚教育センターなどを6日から30日まで。
 ▼山辺町は公民館や体育館、ふるさと資料館、ふるさと交流センター「あがらっしゃい」など計18施設を4日から5月6日まで。
 ▼河北町は町民体育館、紅花資料館など5施設を6日から当面の間。
 ▼朝日町は町民体育館など町内6施設と、各小中学校の体育館を4日から当面の間。
 ▼小国町は町民総合体育館と多目的屋内運動場あいべを4日から13日まで。
 ▼庄内町教育委員会は町総合体育館や響ホールなど、町内22カ所の施設を7日から5月6日まで。

 ▼県は3日、東京・銀座の県アンテナショップ「おいしい山形プラザ」の物販・観光情報コーナーを4、5の両日、臨時休業とすると発表した。
 ▼県は3日、産業技術短期大学校、同校庄内校、山形職業能力開発専門校、庄内職業能力開発センターの入学式をそれぞれ中止すると発表した。6~9日の間に行われる予定だった。

 ▼寒河江市の「さがえトライアスロンフェスティバル」の実行委員会は3日、市内で5月30、31日に開催予定だった同フェスティバルの中止を発表した。
 ▼長井市は3日、5月23日に開催予定だった「ながい黒獅子まつり」を今秋に延期することを決めた。5月10日~同31日の白つつじまつりは中止する。
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