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宿泊激減「これ以上どうしたらいいのか」 上山・旅館従業員感染、県内温泉街に衝撃と困惑

2020年04月02日 10:03
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 上山市の旅館従業員の新型コロナウイルス感染が判明した1日、県内の温泉観光地には衝撃と困惑が広がった。3月以降、既に多くの温泉街で宿泊客が激減している。各旅館は従業員の感染防止策を徹底しており、関係者からは「これ以上どうしたらいいのか」と悲痛な声が上がった。

 「同業者の感染に大変驚いた。感染経路が特定されておらず、どのように対応すべきか分からない」。温海温泉旅館組合理事長であつみホテル温海荘の支配人若松邦彦さん(63)は吐露した。温海荘は3月の売り上げが前年比9割減、4月はほぼ予約がない状況だ。本県沖地震の影響で施設の修繕が今も行われており、「5月以降もこの状況が続けば経営はさらに厳しくなる。修繕費に加え、さらに借り入れする勇気はない」。温泉街では臨時休館する施設もあり「地震の後に、新型コロナウイルスが続き、みな苦しい状況だと思う」と話した。

 吉村美栄子知事は記者会見で、2例目の感染者が旅館従業員と公表後、観光業への対応を問われ、「風評被害が心配され、大変苦しい思いをしている状況だと思うが、県民の命と安全に関わることなので、県として(観光業界に)しっかり要請すべきところはしていかないといけない」と述べた。

 蔵王温泉の旅館では、31日に米沢市内で県内初の感染者が確認されたとのニュースが流れた途端、予約がゼロに近くなった。旅館で感染者が出たことで「さらに影響があるだろう」と経営者。感染防止のため、従業員はマスクを着用して手洗いや換気も徹底、宿泊客に近づかないで接するように気を配ってきた。「できることは全てしており、これ以上どうしようもない。観光地は壊滅的になってしまうのではないか」と嘆いた。

 天童温泉は利用客が大きく減少し、予約がないために休館日を設ける旅館が出てきている。4月の予約が例年の85%減というある旅館の関係者は「明日はわが身。旅館従業員の感染は自分たちのこととして受け止めている。予約は受けたいが、感染拡大を完全に抑えるには、営業を停止するしかない」と苦しい心境を明かした。
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